槍穂縦走 二日目 ~大切戸からの夜明け~
静かな北穂高岳
力を振り絞って最後の一登り。目の前には北穂高小屋が現れた。「よ、ようやく着いた~・・・。」
お姉さんが「お疲れ様でした。」とニコニコ笑いながら出迎えてくれた。
時刻は7時45分。宿泊客はほとんど出発したのか、ひっそりとしている。北穂高岳北峰はこの上だ。
北穂高小屋に到着。ここからの眺めはバツグンらしい。
北穂高岳山頂に到達。これで5座目北穂高岳(北峰:3,106m)スタート地点の槍が遠くに見える。
そこそこ広い北穂北峰の山頂。周りはロープが張ってある。ここからは360°の大絶景だ。
それにしても静かだ。山頂には自分を入れて数人しかいない。おかげで360°の大絶景を十分楽しめることができる。
しかし穂高や笠ヶ岳、常念岳など北アルプス南部界隈は見えて当たり前なのだが、遠くは八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、白山、白馬岳、戸隠連峰、浅間山と、これがまたはっきりと見える。いやいや、感動モノだ。
昨日の槍からの景色も凄かったが、北穂からの景色もスゴイ。かつて登った戸隠なんてすごく遠くに思えるのだが、よくこれだけはっきり見えるもんだな。立山が隠れて見えないのは贅沢なワガママ。
北穂最後の絶景は今日歩いてきたルート。眼下に大キレット、長谷川ピーク、飛騨泣きと続く。
山頂で景色を楽しんでいた夫婦に頼まれて写真を撮ってあげた。バックは槍ヶ岳。
今回の山行は運がいい。昨日同様、天気が味方していてくれる。無事に大キレット越えも達成した。
しかし今日は北穂は通過点。もうちょっとノンビリして景色を楽しみたいのだが、ここから涸沢岳の縦走路はすれ違いが難しく、よく渋滞するそうだ。既に奥穂からもたくさんの登山者が登ってきてるはず。
しかも涸沢岳への縦走路も難所が多く、大キレット同様気が抜けない。北穂からの景色を十分楽しみ、次の目的地である涸沢岳に向かう。
そして今日のゴールは穂高岳山荘。あと一息だ。