槍穂縦走

槍穂縦走 二日目 ~大切戸からの夜明け~

Hピークの断崖

最低鞍部を過ぎると緩やかな登りになる。目の前には長谷川ピークらしき尖った岩の塊がそびえている。あそこまで登るのかよ・・・。
しかしルートはピークの左、飛騨側を巻くように延びている。ルートに沿って歩いていくと、急な岩場の登りになった。今度は逆、空を目指しながら岩を掴んで登っていく。一気に息が切れる。
でも、こうでなくっちゃね。目指すはHピーク。

  
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次は長谷川ピーク。気合い入れろよ。

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浮き石に注意しながら岩の上を歩いていく。

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更に続く稜線。青い空がキレイなのだが登りはキツイや。

  
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岩にペンキで書かれた「北ホ←→ヤリ」

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両側も切れ落ちている。滑落事故が多いのもわかるね。

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ルートは飛騨側へ。この先ピークに向けて急な岩登りとなる。


  
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岩に書かれた「Hピーク」の文字。ここが長谷川ピークだ。

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南岳、獅子鼻岩、大キレットと歩いてきた。左は笠ヶ岳と裏銀座の山々。

  
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やはりピークは景色がいい。大キレットへの入り口の獅子鼻岩を振り返る。

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日も高く昇ってきた。こちらは表銀座の山々から常念岳。


岩を登り切ると限りなく狭いピークに出た。よくよく見ると、岩にペンキで「Hピーク」と書かれている。ここが長谷川ピークだ。

この長谷川ピーク、名前の由来は登山家の長谷川伝次郎氏にちなんでという説もあるが、実は昭和20~30年頃に、今の長谷川ピーク付近で長谷川さんという方が滑落したものの、奇跡的に助かり、当時の北穂高小屋の小屋番の間で使われていた名称がそのまま広がったとのこと。真実はどうかわからないけど、険しいことに変わりはないね。


さて、長谷川ピークに登ったのはいいが、問題はこの先のナイフリッジだ。ここからA沢のコルまで一気に下りていかねばならない。よくよく先を見ると・・・ヒェ~!!!
ありがたいことにステップが取り付けられている箇所もある。このまま岩を伝いながらナイフリッジをクリア。振り返ってみて再度ヒェ~・・・!!!

し、しかしナイフリッジはまだ続く。鎖が設けられているところもあるが、問題はそこから壁を下りていくところだ。断崖の下り。久々のせいか、ちょっと怖かったよ・・・。

  
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長谷川ピークの先はナイフリッジの下りだ。これは怖そう。

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足場も設けられているのだけど、やはり慎重に。

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信州側、飛騨側と足を置く場所を間違えないように進む。

  
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長谷川ピークを振り返る。おいおい、こちらから見るとすごいじゃないか。

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鎖も設けられているが、これに頼るとかえって危険。

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そしてナイフリッジから壁を急降下だ。ここも危険ポイント。

  
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一息ついたところで長谷川ピークを振り返ってみる。いやーこちらからの登りはともかく、下りはビビるね。

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A沢のコルに向かって急降下はまだ続く。


  

鎖場が終わり、木製の桟道を過ぎると鞍部に辿り着く。岩には「A沢のコル」と書かれてある。長谷川ピークからの緊張する下りが終わり、次の飛騨泣きへの険しい登りを前に休憩するには絶好のポイントだ
そういえば今年は春が終わってからほとんど岩場に行ってなかったな。久しぶりに岩を掴んだがやはり切れ落ちた岩場は緊張するね。

とりあえずはザックを下ろして小休止。下りてきた長谷川ピークとこれから登る飛騨泣きを見渡す。まだ大キレット越えの核心部の真っ只中だ。
今日は土曜日でしかも抜けるような青空。時間が早いせいか、獅子鼻岩からまだ人と会ってはいない。

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A沢のコルに下り立つ。岩にペンキで書いてあるね。

  
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いつの間にか獅子鼻岩があんなに遠くになった。あんな険しいところ歩いてきたんだ。

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A沢のコルに下りるところ。右手にちょろんとHピーク。

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そして次は飛騨泣きへの厳しい登りが待っている。


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