裏銀座縦走 ~まだ歩きたい~
新穂高に向けて
さっきも書いたけど、ここ水晶岳の名前の由来は水晶が採取されることからだ。登山道に立っている注意書きにも、「鉱物(水晶等)や土石の採取は×」と書かれてある。で、本当に水晶はあるのだろうか? 昔採取され尽くして残っているのかな?
と思ってよくよく周囲を見ながら下山していくと・・・足元には白く小さな石。更には岩の中に水晶と思われる水晶の結晶らしきもの。よくありがちな透明で六角中の結晶とは異なるが、明らかにこの山は水晶の山であることがわかった。それも山頂から離れるとだんだんと水晶も少なくなっていく。
百名山なんてのはどうでもいいが、いつもでも静かな自然が残っていてほしいものだ。
ここも百名山ということもあってか、百名山ブームで訪れる人が増えているとか。山は静かに登りたい。
足元には白い粒々。水晶か?
岩には水晶の結晶らしきもの。
随所にこのような結晶がある。やはりここは水晶の山だ。
御嶽の噴煙は西に向かって流れている。帰路で若者二人に出会った。どうやら彼らも雲ノ平山荘から祖父岳の登りでルートを見失い、自分と同様、途中まで強引に登ったらしい。
そして御嶽のことを聞いたら、ケガ人、しかも重傷者がいるそうだ。これにはちょっと驚いた。何とか無事でいてくれればいいのだが。
噴火した御嶽。ここまでは60kmほど離れている。左手前は乗鞍。
この時間になって少しずつ水晶岳を目指す登山者とすれ違うようになった。自分は早い方だったんだね。
おまけという訳ではないが、途中でピークに立ち寄る。水晶小屋の裏の高台、赤岳だ。黒岳に対して赤岳。ここには水晶小屋建設の際に起こったヘリの墜落事故現場を見下ろすところに安全祈願のお地蔵様が祀られている。多くの人のおかげで山に登れることを忘れてはいけない。
水晶岳から戻ってきた。ここは水晶小屋裏の高台である赤岳。
ここが赤岳。意外に知らない人が多い。
山頂にはケルンが積まれている。
まさに水晶小屋の裏山だ。お地蔵様が見守る。
水晶小屋まで戻った。山頂というピークはこれでおしまいだ。あとはひたすら新穂高へ向けて歩くのみ。水晶小屋に別れを告げて来た道を引き返す。
岩苔乗越までワリモ北分岐を経て下りていく。足元の日陰にはまだ霜柱。でも寒さはほとんど感じず。
水晶小屋を出発。後ろは建設資材のようだね。
まずはワリモ北分岐まで一気に下りていく。
やはりここでも数人の登山者とすれ違う。水晶岳もしくは野口五郎岳を目指すのだろう。
途中点在している池塘。
ワリモ北分岐に戻ってきた。ここからさらに岩苔乗越へ下りていく。
足元には霜柱。でも寒くはない。