裏銀座縦走

裏銀座縦走 ~まだ歩きたい~

静かな黒岳

  

水晶小屋からはしばらく緩やかな道が続く。しかしその先には険しい山頂への岩塊が連なってる。あそこ、どうやって登るのだろう? まさか岩掴んで登るんじゃないだろうね。

  
裏銀

しばらくは緩やかな開けた道。昨日の双六岳が思い出される。

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行く手は険しい岩塊だ。よくよく見ると遠くは立山、黒部湖の雲海の向こうには白馬岳。


  

平坦な道も終わり、岩塊に差し掛かる。さすがにここを直登するわけでなく、ルートは左へ巻いている。うん、これなら大丈夫だ。しかし道はちょっと狭く、険しくなっていく。どうやら山頂へは西側からアプローチするようだ。やはり所々岩を掴むところもあるが、岩登りというほどではない。ルートもペンキマークがはっきりしているので迷うこともないだろう。

ひたすら踏み跡に沿って登っていくと、あれが山頂だろうか?指導標が立っている。意外にも早く辿りつくことができそうだ。いつもの如く、頭上の青空に向かってひたすら山頂を目指す。

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岩塊に差し掛かった。さあ、どうやって登る?

  
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ルートは左側へ巻いていた。

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ペンキマークのとおり登っていけば問題は無い。数か所のザレ場には注意だ。

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西側を歩いていくんだね。あれが山頂かな?

  
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指導標が見えてきた。あそこが水晶岳山頂。一時は止めようと思ったけど何とか頑張ったよ。

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遂に到達。山頂周辺は岩がごろごろ。


  

雲ノ平山荘を出て5時間。予定をはるかに通り越してしまったけど、今日の目標、水晶岳山頂に到達。水晶岳は北峰と南峰の双耳峰で、今いるところは南峰の最高峰。そして青空の中、これまた360°の絶景だ。

改めてザックを下ろし周りを眺める。さすが北アルプス最深部。至るところまで絶景だ。昨日歩いてきた槍から西鎌尾根、双六、三俣蓮華、鷲羽。今日歩いてきた雲ノ平、祖父岳と総決算。

遠くに見えるは御嶽・・・あれ? 山頂に大きな雲がかかっている。しかし左側に長く流れているな。まるで浅間山の噴煙みたいだ。御嶽も火山だったはず。もしかして噴火? まさかね・・・とこの時点では思っていた。

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遂にやってきた今回最深部の山、水晶岳。黒岳と呼ぶ人はほとんどいないが、自分はこちらの方が馴染みがあるね。雲ノ平から見た美しい山のてっぺんだ。
こんなに景色のいいところなのでさぞかし賑わっているかと思ったら、全く誰もいない。今回の山行は「俺山」の連続だ。

  
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この景色には絶句してしまいそう。立山が近くなってきた。やはり遠くまで来たのだと感じてしまう。

  

朝早く水晶岳山頂に一人。これまでも山頂で贅沢な思いをさせてもらったが、今回も贅沢極まりない。
拡大写真で一つ一つの山を楽しんでね。

  
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徐々に雲海が晴れて黒部湖が見えてきた。

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今回は無理かと思ったが、富士山もうっすらと見えている。その左は南アルプスの山々だ。

  
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北アルプスからは意外に見落としがちの山。白山もこれだけ鮮明にみることができるなんて驚きだ。

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こちらはポツンと三俣山荘。ハイマツの中のオアシス。

  
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この先稜線は読売新道で赤牛岳へ。その先に剱岳、立山といった神々の住む山。その右手眼下に顔を出した黒部湖、その先には雲海に浮かぶ白馬岳。ここに来なければこの景気は楽しめないのだが、ここまで来るのに一苦労も二苦労も。

  
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黒部五郎岳。こちらから見るカール地形も独特だ。

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そしてその北には雄大な山容の薬師岳。いつか必ず登ってみる。

  
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先々週登った笠ヶ岳。人気の山だね。

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そして南は焼岳、乗鞍岳、御嶽。この時点で御嶽が昨日噴火した事実はまだ知らない。


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