穂高縦走 三日目 ~5年間の集大成~
ガスに浮かぶジャンダルム
ガスの中に浮かぶ台形の黒い影。あれがジャンダルムだ。となると、ここがコブ尾根ノ頭だったんだ。最初はその姿にギョッとしたが、ようやくジャンダルムに到達した安心感で満たされた。早速麓まで下りていく。ジャンダルムの壁には「→オクホ」の文字が書かれている。奥穂高岳へは信州側へ巻いていく。山頂へ登るには飛騨側から巻いていけばいいはずだが・・・左手の壁に「ジャン」の文字を見つけた。ここから登っていくんだ。
ジャンダルムにはヘルメットを被った夫婦(親子?)の二人がいた。男性が登っていくので、その後に続く。ジャンダルムへの登りはザレ場に気をつければさほど難しいものではない。しかしもう一人の女性はかなりビビっているようだ。
コブ尾根の頭から見渡すと、いきなり目の前に現れたガスの中に浮かぶジャンダルム。一瞬ギョッとしてしまった。
これがひたすら目指していたジャンダルムとは・・・。
ジャンダルムの麓には「→オクホ」と描かれている。奥穂高岳へは信州側を巻いていく。
ジャンダルムに近づく。ガスの中では不気味だ。
既に奥穂から来た二人が取り付いている。
確か飛騨側に登るルートがあるはずなのだが。
左手に「ジャン」の文字。ここから登っていくんだね。
さっきまでいたコブ尾根ノ頭。ガスが立ちこめて視界が悪い。
ジャンダルムの山頂に到着。名物(?)のジャンダルムのエンジェルが出迎えてくれた。標高は3,163m。天狗のコルから頑張って登ってきた。ガスで視界はゼロだが、こればっかりは仕方ないね。よく奥穂高岳からジャンダルム山頂でバンザイしている登山者を見て危ないと思う人をたまに見かける。しかしジャンダルムの山頂は思った以上に平で広い。
女性も何とか到達し、二人の写真を撮ってあげる。同じファインダーの中に入ることができ、彼らは幸運だ。二人は西穂山荘を目指すらしく、足早に下りていった。しばらくガスが切れるのを待ってみたが、どうもその気配はなさそうだ。ここでぼやぼやしてる訳にもいかないので、下ることにする。
見下ろすと先ほどの女性がまだ下っている。石を落としてもいけないので、別に下りられるところを探すが、足下がザレてちょっと無理。下から男性が左側からと声を掛けてくれた。これで難なく下りていく。
ちょっとジャンで遊んでしまった。次はロバの耳だ。
ジャンダルム頂上に到着。ガスで視界ゼロだが仕方ないね。
頂上は意外に広い。奥穂高岳から見ると危ないように見えるが、実際はそうでもないんだよ。
ジャンダルムの標識。風雪に耐えている。
ここにも標識。こちらはちょっと古いかな?
登ってきたコブ尾根ノ頭。まだまだガスは切れない。
ジャンダルムのエンジェルが出迎えてくれた。
ガスが切れるのを待ってみるが、どうやら無理のよう。
先を急ごう。下りも慎重に。