赤兎山で、60代男性の行方が分からなくなっていて、警察や消防が捜索を進めています。
警察によりますと、男性は19日午前8時30分頃、家族に「赤兎山に登山に行く」と告げて家を出ましたが、夕方になっても帰宅しないことから家族が警察に届け出ました。通報を受けた警察が19日に登山口の駐車場に男性の車があることを確認し、20日午前5時からヘリコプターで捜索を開始。午前7時からは警察や機動隊、消防など15人が登山道を捜索しましたが、男性は見つかっていません。男性は1人で登山していたとみられ、長袖のシャツに登山用のズボン、黒のリュックを背負っていたということです。赤兎山は標高1,628.7mで、男性は年に1、2回は登っていました。
その後、20日朝から警察や消防が捜索しましたが男性の行方は分かっておらず、捜索は20日正午に一旦、打ち切られました。21日朝から再開することにしています。
その後、男性は21日朝、自力で下山しました。けがなどはありませんでした。山を下りる途中で道に迷い遭難したということで、熱中症にならないように川の水を飲んだり日陰を歩いたりして、下山ルートを探していたということです。大野市上打波の鳩ヶ湯温泉付近で、通りかかった人に近くの商業施設まで送ってもらい、持参していた携帯電話を充電して家族に連絡を入れ、救助されました。健康状態に問題はないということです。