立山連峰縦走

立山連峰縦走 二日目 ~立山の神様に問う~

真砂岳から富士ノ折立

  

標高が上がるにつれて右手の室堂平周辺の全貌が見えてきた。昨年はほぼ嵐の中を雷鳥平へと下りていったんだよね。

内蔵助氷河への分岐からはそのまま内蔵助山荘につながる。歩いてきた稜線を振り返ると、別山の北峰と南峰の間からかろうじて剱岳が頭を出しているのがみえる。そして別山から真砂乗越への下り。正に立山の稜線を歩いてきたんだというのがわかるね。
後立を一望する手前にちらりと内蔵助山荘の赤い屋根も見えている。雄山まではまだ遠いなあ。

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眼下には雷鳥平から地獄谷、室堂平が一望。

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まだ真砂岳手前なのだけど、いやいや、なんて素晴らしい眺めなんだろう。後立と富山湾を一緒に望むなんてちょっと不思議にも思える。

  

景色を楽しみながらどんどん登っていくと、いつの間にか真砂岳の山頂に着いた。山頂というよりは、富士ノ折立に登る途中のなだらかなピークといった感じだ。
しかしここからの後立も見事な光景。思わず後から登ってきたお父さんに「後立が見事ですね~」とつぶやいてしまった。

そして反対側は大日岳の麓に雷鳥平、室堂平が広がる。地獄谷は草が生えておらず、白い地面がむき出しになっているすり鉢のようだ。

遠くに見える朝日岳の向こうにはサワガニ山、犬ヶ岳、白鳥山など栂海新道の山々。二年前に朝日小屋から親不知へと一日で一気に歩いたのが懐かしい。

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真砂岳に到着。標高が2,861mのなだらかなピークだ。ここから富士ノ折立までちょっと急な坂を登っていく。

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真砂岳からは後立が一望できる。しかしよくあの山々を歩き通したもんだ。

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こちらは反対側の室堂平。昨年雨の中を下りた雷鳥坂、雷鳥沢キャンプ場からみくりが池。一度テント担いで来てみたいな。


  
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登山道から見る内蔵助氷河。確定するまで誰も氷河とは思わなかっただろうな。

ご存知だと思うが、この稜線から見える内蔵助カールにある雪渓は昨年の2018年に氷河と確定されている。そう、まさに目の前に見えるのが氷河なのだ。
「これが氷河?」と思われるかもしれないが、この雪渓の下に1500~1700年前からの厚さ30mを超える氷が存在するらしい。なんか自然の偉大さを感じてしまう。

内蔵助氷河を後にし、目の前に見えている富士ノ折立に向けて出発。標高は上がり、先ほどまで間近にあった氷河もだんだん小さくなっていく。歩きやすい登山道をひたすら登っていくと、そろそろ富士ノ折立。

  
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一番手前のピークが富士ノ折立。

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室堂平へ下りる大走りの分岐からちょっと南。ここからの室堂平の眺め。

  
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内蔵助氷河全貌。南極やグリーンランドなどの広大な氷河をイメージしてはダメ。

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こちらも手書きの地図。水色が内蔵助氷河。

  
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トウヤクリンドウ。漢字では「当薬竜胆」。薄黄色の可愛い花だ。

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後立をバックに、右は雄山、左は別山の指導標。

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あそこが内蔵助山荘。1989年近くで大量遭難事故があったそうな。

  
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富士ノ折立への登り。まだまだあるぞ。

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岩屑の登山道をどんどん登っていく。

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内蔵助氷河が遠ざかる。この山域には御前沢氷河(立山)、三ノ窓氷河(剱岳)、小窓氷河(剱岳)、池ノ谷氷河(剱岳)、後立にはカクネ里氷河(鹿島槍ヶ岳)、カラ松沢氷河(唐松岳)があるらしい。


  

ようやく富士ノ折立へと登ってきた。やはりここまで標高が上がると周りの景色も圧巻だ。何よりも剱岳の勇姿が素晴らしい。そして眼下に広がる室堂平。しかし・・・
剱御前小舎出発前は急いでいたのでまだ朝食を取っていなかった。そろそろお腹が空き始めてきたので、登りきったら休憩、行動食を取ることにしよう。

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かなり疲れた。というよりお腹が空いた。そろそろ富士ノ折立。

  
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振り返ると剱岳の勇姿。昨日はあの反対側を登ってきた。

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ヘリの音がする。山小屋への荷上げのようだ。

  
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大きな方がミクリガ池で手前がミドリガ池。

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こちらが室堂ターミナル。立山道路が続く。

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おお、ようやく富士ノ折立に着いたよ!


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