裏銀座縦走

裏銀座縦走 ~裏銀座大縦走~

見えているのに…

  

ワリモ北分岐から更に下りていく。眼下にはさっきと同様、黄色地に黒字の指導標。岩苔乗越だ。ここも北アルプスの重要な分岐点。

西へは祖父岳、雲ノ平山荘へ、北へは高天原山荘へのルートだ。南は沢伝いに下り、黒部源流から三俣山荘につながる。明日の帰路なのでしっかりと頭に入れておかねば。

まずは祖父岳へ。しかしこれがまたしんどい。相変わらず誰もいない山の中。延々と踏み跡が続くのみで標識すらない。途中で小さなハシゴを上ったり、ちょっと開けた場所の先からルートが続いていたり。あまり特徴の無いルートなので、かえって歩いていても疲れがたまる一方だ。

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岩苔乗越。バックには祖父岳へのルートが続く。

  
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祖父岳へ向かうがいきなり登り。振り返るとワリモ岳が笑ってやがる。

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何の変哲もない登山道。疲れて景色を楽しむ余裕も無くなってきた。

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ハイマツの中を歩いたり。

  
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鷲羽やワリモを振り返ってみたり。

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小さなハシゴを上ってみたりとひたすら先へ進む。

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ガーミンが山頂の合図。ここが祖父岳山頂なのか?

  
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どうも山頂にしては地味だ。GPSと地図とちょっとずれてるのかも。

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ザレた急坂を登っていく。更に進んでいくと・・・。

ガーミンが祖父岳山頂の合図を鳴らした。しかし周りは山頂というほどのものでもない。これまたちょっとずれているのか。

恐らく明日は暗い中を歩くことになるだろう。ちょっとでもルートの特徴を頭の中に入れておかないと・・・と思っていたが、翌日あんな目に遭うとは・・・。


  
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標高2,825mの祖父岳山頂。何とも寂しい山頂だ。ちなみに「祖父岳」と書いて「じいだけ」と読む。更に西の「祖母岳」は「ばあだけ」。

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狭いザレたところを登ると視界が開けた。ケルンが積まれた広場の隅に祖父岳山頂の標識がポツンと立っている。景色はいいのだが、祖父岳のみに登るためにここを訪れる登山者はあまりいないだろう。
ここは雲ノ平と裏銀座をつなぐルート上のピークにすぎないとも思われる。

  
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祖父岳から下ると雲ノ平だ。目的地は近い。

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おお、山荘が見える。あと少しだ。

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祖父岳から下ると木道が見えてきた。

  

祖父岳から下ると眼下には雲ノ平が広がっている。その中に赤い屋根の雲ノ平山荘がポツリ。もうここまで近くなった。あと少しで今日のゴールだ。

祖父岳からは安山岩がゴロゴロしたところを下っていく。ここもペンキマークでかろうじて進む方向が確認できるのだが、暗いとどうだろうか。しっかりと下ってきた道の状況を頭に入れておく。

しばらくすると木道が現れた。黄色の指導標には祖父岳分岐と書かれてある。雲ノ平山荘へは右へ。反対側はどうやら三俣山荘からのルートらしい。三俣蓮華岳で会った女の子たちはこちらから雲ノ平を目指したのだろう。

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祖父岳分岐。ここからは木道を歩く。手前は三俣山荘からのルートが合流。
それにしてもお腹が空いた。ここはちょっと我慢して、山荘へ着いたらガッツリ食ってやろう。


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