裏銀座縦走 ~裏銀座大縦走~
北アルプスのど真ん中
双六岳を後にして三俣蓮華岳へ。ルートは稜線に沿って延々と北方向に続いている。しばらくは平坦な道を進んでいくのだが、行く手には鷲羽岳、後方には槍穂高、左手には間近に黒部五郎岳となんて贅沢な稜線歩きなんだ。
右手はカール地形なのだろうか、所々に雪渓も残っている。すれ違う人もほとんどいない裏銀座を歩く。もともと裏銀座は静かな山を楽しめると聞いていたが、静かすぎていいね。
しばらくはなだらかな稜線が続くが、ペースは上げない。まだまだ今日の行程の半分も来ていないし、鷲羽岳への登りに力を温存しておかないといけない。
次は三俣蓮華岳。黒部五郎岳のお隣の山だ。
しばらくはなだらかな稜線が延々と続く。
所々に雪渓も。
双六岳を振り返る。どこから見てもなだらかな山だね。
稜線からの眺めはこんな感じ。青い空の中、気持ちのいい稜線歩きを味わってほしい。
双六岳を出発して間もなく中道と合流する。ここからはちょっとアップダウンが続くようになる。ちょっと気が抜けたせいか、わずかな登りでもしんどくなってきた。先を見ると結構登るね。
とはいってもこれは想定内。ちゃんと地図を見て予習してきた。この先、丸山のピークまで登れば三俣蓮華岳の山頂は目と鼻の先。マイペースで頑張ろう。
何と言ってもこの青空と絶景が疲れを忘れさせてくれる。休憩することも無く、足はどんどん先へ進む。
中道が合流。双六小屋へのエスケープルート。
よーく見ると中道が続いているね。
左手には五郎のカールがぱっくりと口を開けているよう。
緩やかな稜線歩きも終わり。ここから一気に登る。
更に登る。この先が丸山のピーク。
丸山から見る三俣蓮華岳。後は一旦下って登り返すだけ。ようやくここまで来たぞ。山頂東側のカール地形も見事なものだ。
随所に見られる雪渓。これは融けずに冬を迎えるんだね。
双六岳からの稜線歩きもクライマックス。山頂手前には黒部五郎小舎への分岐点だ。
最後はちょっと疲れたけど三俣蓮華岳山頂に到着。山頂にはおばさん一人と若い女性二人。今日初めて山頂で人に出会ったよ。「何処から来たの?」と聞かれたので、槍を指さし、「あの尖ったところから」と答えると驚かれてしまった。
二人の若いペアは茨城県と千葉県と遠くから来たそうだ。今日はこのまま雲ノ平へ向かい、明日鷲羽岳に登るそうだ。でも女性二人でこんなアルプス最深部を歩いているなんてたくましいね。
双六岳も絶景だったが、この三俣蓮華岳からの景色も最高だ。ここは北アルプスのほぼ中央部だとか。なるほど、この景色もうなずける。
指導標が見えてきたぞ。山頂かな?
見えたのは黒部五郎小舎との分岐点。山頂はこの先だ。
ここが北アルプスのほぼ中央部、三俣蓮華岳の山頂。周りを見渡せば北アルプスのど真ん中にいることを実感できる。
次に登る鷲羽岳をバックに。
ここにも三角点があるんだ。
双六岳に引き続き、三俣蓮華岳からの眺め。五郎のカールが真正面に見えている。今度はカールからも登ってみたいね。それにしても三俣山荘から鷲羽岳への登りはきつそうだ。そしてワリモ岳、岩苔乗越、祖父岳を経て雲ノ平へグル~っと。マジで大丈夫かな?