表銀座縦走 一日目 ~感謝と恩返し~
小屋での楽しみ
大下りの頭からもしばらく楽しい稜線歩き。途中丸太のステップもあり、歩きやすい登山道だ。歩くに連れ、鷲羽から北の稜線も徐々に雲が取れ始めた。見えてきたのは野口五郎岳、三ッ岳、烏帽子岳。遠くは立山や剱もかすかに見え始めている。しばらくすると水晶岳、手前の稜線に隠れていた針ノ木岳や蓮華岳も見えてきたよ。
大天井岳目指して、まだまだ遠い。
こんなところに丸太の階段。
改めて風景を楽しむ。燕岳、燕山荘があんなに遠くになった。遠くに立山、剱も雲の間から見え始めた。
ちょっと拡大。あまり変わってないか。燕から歩いてきた登山道が見えてる。
ちょっと疲れてきたけど、息は切れていない。何よりも最後の登りに体力を取っておかねば。
バックに槍と大天井のツーショット。
かなり大天井岳が近づいた。槍穂は隠れてしまったけど、振り返ると針ノ木岳と蓮華岳が姿を現す。
その形から間違えそうだけど、三角の山容は針ノ木岳。最初は剱かなと思ったけど、こんなに近くではないはず。
後から気付いたけど、大天荘へ登っていく手前に切通岩という大きな岩があるとのこと。鎖があったはずなんだけど難しいところではなかったので写真を撮らずにスルーしてしまったようだ。
剱岳と針ノ木岳。似ているようで似ていない。
本当は今年はあの山に登るはずだったんだけどね。いつかは登らねば。
最初、剱か? と間違えてしまった。こんな近くではない。
そろそろ分岐に差し掛かる。体力もつか?
燕山荘を拡大。目立つ山小屋だ。
あそこから延々と歩いてきたんだな。稜線歩きも一段落。
分岐にある指導標に到着。このまま真っ直ぐ行くと大天井岳の西側を巻いて大天井ヒュッテに行くことができるが、足元の注意書きには今シーズンの大天井ヒュッテは営業しておらず。目指す大天荘は指導標が差す常念岳方面へと登っていく。
ここから大天荘まできつい急登だ。息が切れてくるが足はまだまだ止まってはいない。最後の力を振り絞ってひたすら登っていく。高度がどんどん上がり、安曇野に広がる雲海も大きく見えてきた。
大天荘直下にある分岐に到着。指導標に従い、槍方面へ行けば大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳を経て東鎌尾根から槍へとつながる。今日は大天荘で宿泊なのでここを左に折れ、常念方面へ向かう。
大天井ヒュッテ休業の注意書き。
これまで緩い稜線だったから鈍った体にはかなりしんどい。
途中で休憩がてら歩いてきた稜線を見下ろす。安曇野は完全に雲海の下。立山や剱方面の雲が取れて全容を現している。やはり標高が上がるとこれまで見えなかったものも見えてくる。
延々と眼下に続く雲海。遠くの山々は見えないけど、これはこれでいい。
分岐からは長ーく続く坂道。かなりの急登かと思ったけど、さほど斜度はない。にしても、中房温泉から鈍った体で重いザックを背負ってひたすら歩いてきた体にはかなりしんどいわ~。とりあえずは一歩一歩大天荘目指して登っていく。
間もなく焦げ茶色の建物が見えてきた。今日の宿泊地の大天荘に到着。早々にマスクを付けてチェックイン。そして部屋に入る前に腹ごしらえ。いつもはカレーなんだけど、無性に山菜うどんが食べたくなったのですかさず注文。もちろん食べるのは外のベンチ。これも山小屋での楽しみの一つ。
さほど急登ではなかった。しかし長い坂をひたすら登る。
ようやく頭上に大天荘の建物が見えてきた。もうバテバテ。
直下にはケルンが積まれている。
ようやく着いた。遠かったなあ。
山菜うどんを注文。外で食べると格別に美味しい。
立派な大天荘の建物。大天井岳はこの右手をちょっと登ったところだ。いつもと違うのはみんなマスクを付けているところ。自分ももちろん持ってきたマスクを装着する。