表銀座縦走 一日目 ~感謝と恩返し~
山頂にYouTuber?
名物のイルカ岩。周りには独特の形の花崗岩が見られる。この他にもゴリラ岩やライオン岩などがあるそうな。
これまで北アルプスはいろいろな山を登ってきたけど、燕岳界隈は初めて訪れる。そしていつも写真で見たとおり、花崗岩でできた山体は独特の姿だ。どちらかというと北アより中アの地質に似てる感じがしないでもない。そして周りはこれまた風化によってできた独特の形の花崗岩が随所に見られる。
目の前のピークが燕岳。花崗岩のザレた登山道を歩いていく。
燕山荘から山頂へは緩やかな登りだ。もっとたくさんの人で賑わっていると思ったけど、予想外に人は少ない。
左手にはやりが見えるはずなのだけど、雲がかかって穂先が見え隠れ。空が真っ青なだけにちょっと残念。そろそろ山頂が見えてきた。この岩塊を登れば今日の最初の山頂だ。
槍の穂先には雲がかかっている。
笠や双六方面にかけてもちょっとガスっていて見通しは悪い。
槍の穂先は雲から顔を出したり隠れたり。せっかくこれだけ空が青いのに肝心の山頂が雲の中とはねぇ・・・。
岩の間を縫うように進んでいく。
ここを登れば山頂だ。ようやく来たぞ。
燕岳山頂に到着。花崗岩が集まった山頂には小さな石に彫られた標識と三角点があるのみで、意外に狭い。ハイシーズンには多くの人が集まるそうなので、この狭い山頂もごった返しなんだろうか。今日は数人が景色を楽しんでいる。自分もザックを下ろし、周辺の山々を眺めてみる。
燕岳山頂。標高2,763m。角が取れて風化した花崗岩の上にちょこんと鎮座している。山頂はもっと広々したイメージがあったけど、かなり狭い。
こちらは二等三角点。点名はそのまま燕岳。
稜線の東側はガスが昇ってきている。
燕岳からの眺めは360°絶景だ。思えばこちらの方面から見る槍穂は初めて。何とか槍の穂先にかかっていた雲も掃け始めた。そのうち鷲羽の雲も取れてくれればいいのだけど。
登ってきた合戦尾根方面からは濃いガスが昇ってきて視界はゼロ。かろうじて遠くに剱が見える。
ちょっと角度を変えて表銀座から槍、裏銀座へと見渡してみる。ここから見える山にもたくさん登ったなあ。
こちらからは北鎌尾根がほぼ正面に見えるんだね。
明日の目的地の槍ヶ岳。また穂先に立つことができるか?
周りの山々の写真を撮っていると、派手な様相のお姉さんが登ってきた。山頂に着くなりスマホで自撮りし、「燕岳、登りました~♪」と撮影している。もしかしてYouTuberか? 自宅で検索してみたけど見つからず。
さてと、ここから大天井へとまだまだ歩かなくてはならない。ここらで戻ることとしよう。
ピンクの派手なお姉さんはYouTuberだったのかな?
人気の山の割にはさほど騒がしくない山頂だった。景色にも満足。
山頂が狭いのでちょっと撮影している足元も不安定。もうちょっと山にかかっている雲が晴れたらよかったね。