立山連峰縦走2 三日目 ~昨日の自分を超えてゆけ~
昨日の自分と明日の自分
さてと、ここから立山駅へと戻らなければならない。バスの発車時刻は12時40分。でもって今は10時20分。とりあえずはあと2時間20分この辺りでのんびりしていよう。こればかりはどうにもならない。
木陰のベンチで休んでいると、何人かが太郎坂から下りてくる。ほとんどが折立の駐車場に車を停めて入山した人たちばかりだ。駐車場には路肩にまで車が一杯。そりゃあの数の登山者だし、今日からの連休を考えると当然か。
聞いた話によると、この駐車場にも熊が出るらしく、夜な夜な車の上に乗っかっているとのこと。本当かな?
太郎坂の入り口に戻ってみる。昔からこのルートが薬師岳登山に使われていたようだ。
大木の下のベンチに寝転がって一休み。
9月になるとバスの便は一日2本のみ。
北が下の周辺地図。北は剱御前まで。登ってみたい山が多いなあ。
これまでの山行とは異なり、今日は快晴で本当に良かった。
有峰林道はここから先は関係者以外通行禁止。
駐車場には路肩まで車が一杯だ。
避難小屋の脇には水道があるので、ここで泥を落とす。
バスがやって来た。しかし出発まであと30分もある。
昨年馬場島で見たトンボ? わざわざやって来たのか?
地鉄の有峰口駅。ここから立山駅へと移動する。昔の駅名「小見驛」のプレートが残っているね。
12時40分、バスが出発する。有峰林道の景色をバスから楽しもうと思ったのに、案の定眠ってしまった。間もなく有峰口駅近くに到着。運転手さんが駅まで案内してくれた。ここで下車したのは自分含めて3人。ちょうど立山行きの列車が発車した後。仕方なく3人で次の列車を待つ。
有峰口から立山はそんなに距離はなく、15分程度で立山駅に着いた。二人に別れを告げ、自分は駅の構内にあるお土産屋で買い物。3日間とはいえ、長く感じたな。
そして駐車場に戻ると、予想通り満車だ。後から入ってくる車が停めるところを探している。これも9月の連休ならではの光景。
列車がやってきた。立山駅まではさほど時間はかからない。
立山駅に到着。すごく長く感じた3日間だったよ。
今回の山行、そして立山縦走はこれにて完了。お疲れ様でした。
長かった山行、剱岳~立山~薬師岳に渡る立山連峰縦走がこれで終わった。2年前に栂海新道を歩き、その直後に計画した縦走。悪天候に見舞われ2年連続で撤退となり、今年も一旦撤退する羽目となった。本音を言えば、やはり1回で馬場島から折立まで一気に歩き通したいところなのだが、暴風雨の中を危険を犯してまで山を歩くことはしない。
しかし自分としてはこのままでいるのも気持ちが悪い。どんな形でもいいから成し遂げたいのも本音。過去は過去でいい。昨日を超えるのが今日やるべきこと。そして明日は今日を超えてみる。でも間違えちゃいけない。これはこれまでよりも厳しい山行にするということではない。ましてや自分に課した命題でもない。でないと、疲れてしまうよね。
これからも今日は昨日を超えて、明日は今日を超える。
山の神様もちゃんと見てくれていると思うよ。
早速着替えて帰る。自宅まではまだまだ長いので気をつけて運転しよう。