立山連峰縦走2 三日目 ~昨日の自分を超えてゆけ~
日の出を待つ人々
日の出前に何とか到達した薬師岳山頂。西の空には月が沈みつつある。でもって辺りを見ると・・・誰もいない。どうやら今日の一番乗りらしい。しかもスゴ乗越小屋から。早速ザックを下ろして祠の前方に陣取る。念のため薄手のダウンを持ってきたが、何とか今は着なくてもよさそうだ。
しかし・・・日の出時刻まであと約45分。ちょっと早く来すぎてしまったようだね。まあ、遅れるよりはいいか。寒くなってきたらダウンを着よう。
しばらくすると薬師岳山荘方面からヘッデンの明かりが見えてきた。どうやら山荘からの登山者が頂上に到着したようだ。
薬師岳山頂。標高は2,926m。後ろには西の空にかなり高度が低くなってきたお月様。
山荘方面からどんどん登ってくる。やはり目的は同じだね。今朝は予想に反してさほど寒くなく、かつ東の空には雲は無し。これはいいご来光が拝めそう。しかしどの辺りから日が昇るんだろうね?
だんだんと空が明るくなってくる。なんと昨日に続いて富士山も見えるよ。
東の空が赤く色づいてきた。こちらは針ノ木岳、蓮華岳。日の出前の山のシルエットは久しぶりに見る。
4年前に何も見えないガスの中、ボッチの山頂だったのを思うと、ようやくこの雄大な山のてっぺんから景色が望めるなんて運がいいとしか言いようがない。
よくよく見ると、北アの稜線の向こうは雲海が広がっている。雲海に浮かぶは四阿山、本白根山、苗場山といったはるか遠くの山々。
薬師山頂からご来光を見ようと多くの登山者が集まってきた。東の空が徐々に明るくなってくる。
わぉ!! 富士山見えるぞい!
こちらは槍穂高。まだ日の出前なのでピントが上手く合わない。
薬師如来を祀った祠。ちょっと寒くなってきた。
う~ん、まだ撮影には暗いか。
北薬師から歩いてきた稜線がこちら。金作谷カールがすぐ近くに広がる。それにしても剱も立山も遠くなったなあ・・・。
こちらは薬師岳山荘方面。遠くには槍穂がはっきりと見えてきた。
人が多くなってきたけど、すべて薬師岳山荘から登ってきた人たち。そういえば北薬師の稜線にヘッデンの明かりがひとつ見えたけど、自分以外にも物好きはいるもんだ。
そうこうしているうちに東の空はかなり明るくなってきた。時間的にもそろそろお日様が顔を出してもいい頃。どうやら遠くに見える四阿山辺りから日が昇るようだ。
ひたすら石の上に座ってご来光を待つ。その間に周辺の山々も見ておく。この縦走の出発となった剱岳、参拝もできた立山。最近では後立、その後ろには戸隠。双耳峰が美しい水晶岳、手前の雲ノ平、背後には槍穂高の北ア南部。なんて眺めだ。
雲海に浮かぶ四阿山。あの辺りが一番明るいから、あそこから日の出かな?
ちょっと色合いがおかしいけど、日の出前の素晴らしい景色だ。もうちょっとうまく画像を合成できたら良かったのにね。
剱岳も遠くなったな。あそこに今年と昨年登ったなんてね。
剱から立山。昨日まであそこからこの山頂を見ていた。
日の出直前となってかなり明るくなり、周辺の山々もその姿がわかるようになってきたよ。
日の出時刻ピッタリ。予想通り四阿山からの日の出だ。ご来光なんて何年振りだろう。
しかし手が冷たい・・・。冷え性にはキツいぜ。