立山連峰縦走2 三日目 ~昨日の自分を超えてゆけ~
剱が祝福する
十分休憩をとった後に折立に向かって出発する。最初は木道をひたすら歩いていく。下り一辺倒ではなく、長いダラダラとした登り返しもある中を頑張って歩いていく。急に折立方面から登ってくる人とすれ違うようになった。確かに時間的には朝なので、朝早く折立を出発し、これから薬師や雲ノ平を目指すのだろう。
奥黒部周回の時はそれまで3日間歩きに歩き、最終日の4日目はこれまた雨の中を折立へ歩く羽目になっていたのでかなりしんどかったけど、今回は全く条件が異なる。多少の登り返しも快調。歩いていてとても気持ちがいい。
折立に向けて出発。
延々と続く木道。最初は下りなのでいいのだが。
こんな道がどこまでも続く。急坂ではないので今のところはまだ楽な道だ。
ハイマツの向こうに白山。有峰湖もこちら側のはず。
ちょっと登り返し。長旅だとこれがじわじわと残った体力を奪う。
向こうのピークまで登りは続くけど、急登よりはまだいい。
折立まであと6.5kmもあるんかい?!
この先の三角点までは2.6km。まずは三角点か。
木道を歩いていくと、左手に剱岳が姿を現した。1回で歩き通せなかったけど、3年目にして馬場島から折立への縦走が何とか繋がりそう。剱も祝福してくれているのかな?
行く先からどんどん登山者が登ってくる。その顔はかなりしんどそう。中には息を切らしながら登ってくる人も多い。そりゃそうだよ。折立から太郎平小山で標高差約1,000mの登りだからね。ただ、道が整備されているだけマシ。こんな石が敷き詰められた登山道なんてあまりお目に掛かることもない。
五光岩ベンチを過ぎるとガスの晴れた有峰湖が眼下に見えてきた。
周りの景色が見えると多少の登りも苦にならないね。
遠くに見える独特の形の山
お、あれは剱岳じゃないか。
薬師から見た剱も遠いと思ったけど、ここから見ると更に遠い。2回に分けたとはいえ、あそこから歩いてきたんだと思うと感慨深い。
折立へと進むに従って、剱もその姿を現してくる。荒々しい剱、なだらかな立山の稜線、大きな山容の薬師とこの山域はそれぞれ個性的だな。
五光岩ベンチ。三角点まで約2.4km。あれから200mしか進んでいないのか?
またあの頂に登るのはいつだろうか?
整備が行き届いている登山道。いや、登山道というよりはもはや遊歩道だ。先に進むと整備の作業中だった。たくさんの人達によって山登りができている。
ガスが晴れて有峰湖がきれいに見えている。遥か遠くからよくここまで来たな。
登山道は低木の中へ。周辺の様子が変わった。
三角点までようやく0.8km地点。
休憩用のベンチが現れた。まだまだ大丈夫。
何の花だろう。足元にあった白い花。