剱岳

剱岳一日目 ~早月尾根から別山尾根~

別山尾根下り

  

次は別山尾根を下っていく。その方向は・・・というと、先に若者のパーティーが別山尾根に向かっている。ちょっと離れてついていけばいいか。

なんて主体性の無さ・・・。

この先カニのヨコバイなど危険な岩場が目白押しだ。わかるのは目の前に続く岩峰が別山尾根ということ。
まだまだ今日の行程は長い。

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別山尾根との分岐の指導標。早月尾根に別れを告げる。

  
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先行のパーティーの後を追うようにして別山尾根を下る。この先多くの危険な岩場があるので気を引き締めよう。

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今にも落ちそうな岩を横に見ながら岩場を下っていく。
たまに浮き石があるため歩きにくいが、先行者がいるため石を落とさないようにちょっと間隔をあけて慎重に下っていく。

振り返ると岩屑の岩峰の向こうにさっきまでいた山頂。これだけでも標高が一気に下がった。

  
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先ほどまでいた山頂を振り返る。あそこがいつも下界から見ていた尖った剱岳の山頂だ。


  

急に前を行くパーティーが立ち止まった。よくよく見ると、それぞれ確保を取りながら下りている。ちょっとした渋滞になっているけど、こればかりは安全のためなので仕方がない。
と、ここはもうカニのヨコバイなのか? と思い、先行させてもらった後ろの女性三人のパーティーに聞いてみると、既にヨコバイに入っているとのこと。そうなると、左手の切れ立った岩場がタテバイか。岩の下にはこれから登ろうとしている人もいる。

ヨコバイは足場もしっかりしているので、さほど難しいことはないが、油断は禁物。鎖が切れると今度は下りのハシゴ。ここを過ぎたところで先を行くパーテーィーに先行させてもらう。こんなヘロヘロの体なのに申し訳ない気持ち。

  
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急な岩場の下り。石を落とさないように慎重に。

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どうやらこちらがタテバイらしい

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カニのヨコバイに入る。先行のパーティーは確保を取りながら一人一人確実に下っていく。この確実さが大切なんだな。

  
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ここまで来るとまさに「横這い」だね。

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次の難関、平蔵の頭の岩峰が見える。何人か人が見えるけど、あんな所をどうやって登るんだ?


  

カニのヨコバイからは平蔵のコルに向けての長い下り。ここにも長い鎖が設置されているので多少は安心できる。
別山尾根の鎖場には順番に番号が付いており、プレートも設置されているのでこれを目安に下っていく。

  

カニのヨコバイからは平蔵のコルに向けての長い下り。ここにも長い鎖が設置されているので多少は安心できる。
別山尾根の鎖場には順番に番号が付いており、プレートも設置されているのでこれを目安に下っていく。コルに下りた次は平蔵の頭だ。

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コルへの下りは11番目の鎖場。

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長い鎖の下りが続く。

  
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平蔵の頭に登る前に改めてコルへの下りを振り返る。先行させてもらったパーティーが下りている最中だ。

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あんなところを下ってきたのか・・・。

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コルへと下りた次は平蔵の頭への登り。全く気が抜けない。

  
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平蔵の頭への登り。かなりの急斜面だが足場はしっかりとしている。

ここでも先に三人ほどのパーティーが確保を取りながら登っていく。すぐに鎖を掴むことはできないので、確保が終わったのを確認してから登る。
ちょっと難儀するかなと思ったけど、思った以上に手掛かり足掛かりはあるので三点支持で登っていけば割とスムーズなのだが、如何せん荷物が重いのであまり機敏に動こうとすると荷物に振られてしまいそうになる。

そして今度は岩峰の反対側への下り。ここでも先行者が下りきったのを確認してから下りはじめる。この後しばらくは緩いアップダウンの軽快な道だ。しかしちょっとしんどくなってきた。

  
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今度は平蔵の頭からの下り。ここでも鎖の助けを借りて慎重に下りる。写真は後続のお兄さんが下っているところ。

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平蔵の頭を過ぎた後は緩いアップダウンが続く。

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谷の向こうには残雪の塊。

  
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別山尾根をひたすら下り、上りと下りのルートが分かれる前剱の門にたどり着く。ここでザックを下ろしてしばし休憩。汗はダラダラ流れてくる。ここから更にしんどくなりそう。


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