剱岳

剱岳一日目 ~早月尾根から別山尾根~

晴天の剱岳山頂

  

ようやくはっきりと指導標が見えてきた。右が別山尾根、左が山頂だ。早月尾根を下りてきた人が「富士山見えましたよ!!」と言われるから期待はしていたものの、自分が到着したときは見えず。(写真を画像処理するとかろうじて見えていたけどね)。仕方ないのでこちらもかろうじて見えた南アルプスの北岳を撮っておく。山頂に到達した頃に雲に隠れてしまうかもしれないからね。まさか北岳を富士山と間違えていたんじゃ・・・それはないか。ちなみに富士山は針ノ木岳の左手奥の位置。

指導標からは岩を伝って山頂の祠を目指す。

剱岳

別山尾根との分岐に立っている指導標。あそこから山頂はすぐそこ。

  
剱岳

餓鬼岳の向こうに北岳。左には雲から頭だけを出した甲斐駒。

剱岳

手前にも早月尾根を示す古びた指導標が立っていた。


  

大幅に予定時間を越えてしまったが、何とか剱岳山頂に到達。平日というのに多くの人で賑わっている。以外にも若い人が多いようだけど、まだ学校は休みなのかな? みんなカラフルなウェアやヘルメット、ハーネスで眩しいくらい。
本当に山頂は岩だらけ。しかし360°の眺めは素晴らしい。晴れた日に来ることができてよかったよ。

剱岳

山頂の祠が見えてきた。多くの人で賑わう剱岳。それだけ人気があるんだね。

  
剱岳

何とか着いた剱岳山頂。標高は2,999m。神々が住むと言われる立山連峰の山の一つにようやく登ることができたよ。
1907年に陸地測量部が登頂したとき、山頂から錫杖の頭や焚き火の跡などが発見されたそうだ。そんな歴史のロマンも感じさせる山頂。

剱岳

たくさん置いてある剱岳の看板の一つ。

剱岳

割れているけどこれが一番良く見かけるものかな?

  
剱岳

三角点は三等。点名は「剱岳」で2,997.10m。

剱岳

北方稜線へは一般登山者は立入禁止。英語とハングルで書かれているのが今どき。

剱岳

こちらが剱沢から立山を臨むのに絶好の場場所。よーく見ると立山の向こうに僅かだけど槍や穂高が頭を出している。ということは、槍や穂高から剱は見えていたということか・・・。

  
剱岳

目の前の剱沢から立山に目が行きがちだけど、その左に連なる後立の稜線が素晴らしい。一昨年の後立縦走が懐かしい。

  
剱岳

室堂方面を拡大。剱御前に隠れて見えないけど、地獄谷、室堂ターミナルから立山有料道路まではっきりと見える。バックは薬師岳。

  
剱岳

こちらは立山の向こうの槍、穂高から表銀座の山々。ジャンや前穂の姿も何とか見えている。す~さんと登った常念からは立山や剱は雲に隠れて見えなかったっけ。

  
剱岳

後立から白馬、朝日、栂海新道の山々に至るまでを一望。それにしても扇沢から雪倉まで、そして朝日から日本海までよくよく歩いたもんだ・・・。

  
剱岳

ちょっと視線を下にすると、八ツ峰や源次郎尾根の荒々しい岩峰。

  
剱岳

山頂から赤谷山へと続く北方稜線、小窓尾根、毛勝三山、そして富山平野と富山湾が広がる。

  
剱岳

ここまで標高が上がると、早月小屋だけでなく馬場島荘も眼下に見えるようになる。この標高差で出発点が見えるなんて、何とも言えない高度感。

剱岳

早月小屋。先ほど通ってきたところとは思えない。

剱岳

そして馬場島荘。インプレッサは隠れて見えず。

  
剱岳

改めて登ってきた早月尾根を振り返る。富山の街からは逆の景色が見えるんだね。さすがに夜は月明かりがないと山の姿は見えないか。

剱岳

かなり疲労が重なったせいか、食べるものもあまり胃が受け付けてくれない。無理矢理にでも行動食を食べて息を整える。

さて、そろそろ次の目的地、剱御前小舎に向けて出発だ。これだけの天気なのでもうちょっとゆっくり景色を楽しみたいところだが、到着が大幅に遅れてしまったことと、この先の別山尾根の下りの時間を考えるとあまりのんびりもできない。


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