栂海新道二日目 ~日本海への旅路~
地味にキツイ
シキ割を過ぎると道は急坂、というよりは急降下になる。ここは金時坂と呼ばれる急坂だ。先を急ぎたいがこの急坂を下るとかなり膝にくる。転倒しないように気を付けなくては。
しかしながら次の目的地の坂田峠までなかなか着かない。地図にはシキ割から坂田峠まで下り30分とあるが、既に1時間を越えている。30分で辿り着くには走っても無理だ。
とか何とか考えてるうちにようやく舗装路が見えてきた。あそこが坂田峠。横切っているのは林道で、車でここまで入ってこられるので、タクシーでここまで来て白鳥山へと登る登山者も多いとのこと。
そしてこの坂田峠は旧北陸街道が通っていたらしい。越中(富山)と越後(新潟)を結ぶ街道で、海岸の沿道が通れない時はここがバイパス道の役割を果たしていたらしい。
ようやく見えてきた。舗装路が坂田峠。
金時坂の下りはかなりキツかった。足がガクガク。
舗装された林道がここで交差している。林道は車の通行が可能。よってタクシーでここまで来て白鳥山へとワンデイハイクを楽しむ登山者もいる。
坂田峠から先へ栂海新道は続く。
北陸街道の説明板。
脇道にひっそりとお地蔵様。
恐らく昔の看板だろう。
これが北陸街道の跡だろうか。草に覆われて歩くことはちょっと無理。
坂田峠で久々にアスファルトの上で座り込む。ちょっと休憩してから再度山の中へ。ここからはこれまでの奥深い山の中と異なり、近郊の里山を歩いている雰囲気になってきた。草が刈られた緩やかな登りの登山道を進んでいく。
案の定というか、予想どおりというか、標高が下がって虫がまとわりつくようになってきた。
しかし地味にこれがキツイ。既に体はボロボロ。しかも登山道は大きく右へ左へとカーブしながら続いており、時にどちらの方向に進んでいるのかわからなくなる。
坂田峠から40分ほど歩いただろうか、右手に尻高山の標識が現れた。
標高677m。坂田峠から57m標高が上がったことになる。
山頂というよりは登山道の途中といったところ。お地蔵様が祀られている。
尻高山山頂は猫の額ほどの広場になっている。休むこと無くそのまま先へ。
最後の三角点。二等で点名は「切留」。