栂海新道二日目 ~日本海への旅路~
やはり山頂はいい
黒岩平を過ぎると更に道は下りになる。朝日岳山頂からどれほど下っただろうか、と思ったらちょっと登り返し。これまで下りがメインだったから久々の登りだ。そろそろ目の前のピークに出る。ここが黒岩山か・・・と、違った。ここから軽くアップダウンを繰り返す。
軽快に歩いていくと右手に壊れた指導標。そして草に覆われた踏み跡が先に続いている。指導標をよくよく見ると、かろうじて「小滝」の文字が書かれてある。ここが中俣山経由で小滝へ通じるルートだ。この状態から想像するとあまり歩かれていないのかもしれない。
この中俣新道はこの先4時間ほどで無人の中又小屋、そこから小滝川に沿ってJR小滝駅まで3時間もかかる長丁場だ。
分岐の先はすぐに丸太の階段。ここを登って先に進むとようやく黒岩山の山頂だ。吹上のコルから歩きっぱなし。景色を楽しみながら休憩しよう。
中俣新道との分岐。指導標が壊れている。
分岐の先は丸太の階段。ここを登れば黒岩山山頂はすぐそこ。
黒岩山山頂に着く。やはり山頂に立つのはいいもんだね。
久々と言っていいのか、朝日岳から次の山頂、黒岩山に到着。標高は1,600mちょっとで、朝日岳との標高差は約800m。しかしここからは360°の景色が望め、朝日岳から歩いてきた道、そしてこれから歩いて行く道が続いているのがわかる。
朝日岳の山頂はここからは見えないが、ひたすら下ってきた道を辿ってみる。そしてここからサワガニ山、犬ヶ岳へと続く稜線、東側には妙高、雨飾、火打など有名な山々がずらり。
しばらく見とれてしまうよね。
ここには三等三角点。点名は「袴腰(はかまごし)」だって。
この先栂海新道は稜線に沿ってサワガニ山へと続く。犬ヶ岳直下の栂海山荘ははるか先の先。
黒岩山から栂海新道を見渡す。朝日岳から歩いてきた道、そしてこれからサワガニ山へと続く道がわかるかな?
こちらは遠くに見える妙高山、雨飾山といった名の知れた山々。そしてここからは日本海もはっきりと見えている。
山頂で休憩したせいか、足取りも軽い。しかし油断は禁物。オーバーペースにならないようにゆっくりと進む。ここからは大小のピークを登ったり下ったり。実は縦走でこのような地形が後々ボディーブローのようにきいてくる。
黒岩山からは花も多くなってきた。やっぱ明るいといいね。
黒岩山を出発。次はサワガニ山だ。
ここからはアップダウンの連続。
文子ノ池の標識。倒れていて動かない。
これが文子ノ池。謂れは何だろうね。
何の花かわからないが黒岩山から頻繁に現れる。
まだまだ登って歩かなければならない。次はサワガニ山、その次は犬ヶ岳とその直下の栂海山荘が目標だ。
登りもさほど急登じゃないので順調に登る。
写真はたくさん撮るくせに花の名前には全く疎い。
お、右手に乙妻山と高妻山が見えてきた。
こちらは雨飾山。山頂に雲が取り巻いているようだ。