奥穂高岳 ~白出の魔女が笑っていた~
北アルプスの盟主
来たぞ! 遂に来たぞ!! 山頂目前だ。
青空の中、ようやく山頂に到達した。ここまで厳しい登りだった。標高3,190m。ようやく到着。山頂には祠が祀られている。その横には方位盤。ここからの眺めは”すげー”の一言。
南は西穂への縦走路。馬ノ背からロバの耳、ジャンダルムを経て西穂へ続いている。あいにく焼岳はガスがかかっているな。東には一瞬ガスが切れて上高地を見渡すことができた。梓川が流れていく方向には霞沢岳もはっきり見える。更に東には吊尾根をへて前穂高岳。前穂からは南に明神岳、北には北尾根といずれもゴジラの背のようなギザギザの峰が続いている。迫力あるな~。
山頂には神社が祀られている。穂高岳山荘の祖、今田重太郎さんが昭和5年に設置したらしい。
ようやく辿り着いた奥穂高岳山頂。3,190mの標高は日本第3位。
吊尾根を経て前穂高岳。明神岳が続いている。大迫力だ。
一瞬ガスが切れて上高地が現れた。梓川が流れる先に霞沢岳が見える。遠くには乗鞍岳と御嶽。
西穂高岳への縦走路。手前の馬ノ背からロバの耳、ジャンダルムを経て西穂に続く。
今度は北に目を移すと、槍ヶ岳~北穂高岳の縦走路もはっきりと見える。槍から左側には裏銀座の山々、双六小屋に続く西鎌尾根、遠くにどっしりとした薬師岳、おまけに黒部五郎岳のカールも見えるぞ。双六岳から稜線を辿って西へ目を移すと、抜戸岳、笠ヶ岳、錫杖岳とこれまでにない絶景だ。
山頂は槍と比べるとはるかに広い。平日にもかかわらず15人ほど登山者が休んでいたが、連休になると想像するだけでも恐ろしい。
奥穂高岳山頂の様子。平日でも天気がいいため人が多いけど、ほとんどが上高地からの登山者らしい。
白出沢のルートは登りもきつく、途中に山小屋がないからね。
槍からの縦走路と双六岳に続く西鎌尾根。裏銀座の山々もはっきりと見えるぞ。
こちらからのジャンダルムも大迫力。いつか縦走してやる。
山頂には穂高見神が降臨したとされる穂高神社嶺宮の白い石造りの祠もある。
山頂はそこそこの広さだ。槍を望みながらお昼ご飯としよう。
山頂はこんな感じ。平日なのにそこそこ人はいるが、ほとんどが涸沢から登ってきた人らしい。
山頂には方位盤もある。人のいなくなったところでシャッターを切る。
穂高岳山荘創立80周年の記念に今田英雄さんが2003年に設置したらしい。まだ新しいね。
最後に雲に隠れそうになった乗鞍岳と御岳を撮して山頂に別れを告げる。
(以下、おまけ写真)
山頂からの眺め。錫杖岳から槍ヶ岳、常念岳まで。
山頂からの眺め。抜戸岳から槍ヶ岳、常念岳まで。
山頂からの眺め。前穂高岳から遠くは南アルプス。
軽く食事を取り、十分景色を満喫してから下山する。この絶景はここまで頑張ったご褒美だと、それまでは思っていた・・・。
この先、これまでにない苦しい下りが待っているとは想像もつかなかったのである。