奥穂高岳 ~白出の魔女が笑っていた~
白出のコル
石垣の間に山荘が見える。人の気配もしてきた。
白出の魔女を振り切り、ようやく穂高岳山荘に着いた。山荘の裏側からまわると、石垣で作られたテラスに何人かの登山者が休憩している。その目の前には涸沢カールが広がっている。何と爽快な眺め!
北方面には涸沢岳、反対には奥穂高岳・・・あれ?奥穂って山荘からこんなに近かったっけ? 奥穂高岳の山頂はもっともっと先。あのピークを越えて登らなければならない。さすが北アルプス最高峰。ちょっと休憩してからアタックしてみようか。
そう、ここは通過点に過ぎない。まだまだ目標は先。
白出のコルにある穂高岳山荘。ここを起点に北へは北穂高岳、大キレットを経て槍ヶ岳へ、奥穂から吊尾根を経て前穂高岳、岳沢、上高地へ、またジャンダルムを越えて西穂高岳へと四方に登山道が続いている。いつもネットで天気を確認しているけど、9月の連休の予約は困難のようだ。
改めて登ってきた沢を見下ろす。よく登ってきたなぁ。
テラスから望む涸沢カール。赤い屋根は涸沢ヒュッテ。それにしても抜群の天気だ。
北には青い空の中に涸沢岳がで~んと。ここを越えれば北穂高へ縦走できるけど、ハシゴや鎖場が多く、人が多いと落石もありかなり危険。
その反対側が奥穂高岳。あれ?こんなに近かったっけ? いや、山頂はもっと先。
眼下には涸沢ヒュッテの赤い屋根。目の前は前穂の北尾根が続き、その向こうにはピラミダルな常念岳。そして左手前には涸沢から登ってくる人たち。