立山連峰縦走2 二日目 ~昨日の自分を超えてゆけ~
薬師が近づく
スゴノ頭にもガスが上がってきた。
十分過ぎるほど景色を楽しみ、行動食も軽く取った。そろそろ山頂を出発する。ここからはアップダウンが激しく、かつ岩場もあるので注意が必要だ。
ちょっと下ったところでチングルマの群生している中に茶色の塊。あれ? 鳥か? 岩か? いや、野ウサギだ。そういえば北アで野ウサギ見たの初めてだ。写真を取ると登山道に飛び出し、なんと二本足で立ち上がっている。ちょっとだけ写真を撮らしてもらったら、山の中に去っていった。これはラッキーとしか言いようがないね。
ちょこんと後ろ足で立ち上がっているウサギさん。あまり警戒してなさそう。
チングルマの中で休んでいるウサギさんを見つけた。
この後、山の中へ去っていった。お元気で。
ウサギさんと別れてさらに先へ進む。すると目の前のスゴノ頭が右の谷から上がってきたガスに覆われている。一瞬ではあったけど、やっぱ凄いとしか言いようがない。
そしてスゴノ頭についた。実際はスゴノ頭の直下を巻くように登山道は続いている。時間に余裕があるのでちょっと休んでいこう。
右のスゴ谷からガスが上がってきて稜線を乗り越えている。いやー目の前で凄い光景だ。
ゆっくりと右の谷から左の谷へ稜線を越えてガスが流れているのがわかるかな?
ガスが切れてまたスゴノ頭が顔を出した。ちょっとここからは岩場が随所にあるので気をつけて行こう。
右 越中沢岳、左 スゴノ頭の指導標。
登って下りてが厳しいところ。
コルから越中沢岳を振り返る山頂はこの向こう。
スゴノ頭に到着。実際のピークはバックに見えるところ。ここはピークを巻いていて、ちょっとした広場になっている。真っ暗な中を歩いた時はどこに道が続いているのか一瞬迷ったな。
スゴ乗越小屋は目と鼻の先。そして薬師に続く登山道もはっきりとわかるようになってきた。ここは薬師岳と越中沢岳の間の小さなピークだけど、登りも下りも岩場があってちょっと注意しなければならない。
越中沢岳から急降下だ。こちらからは登りたくはないな。
スゴ乗越小屋はここから下ってもう一登り。
時刻はまだ10時半。このままだとお昼前に小屋に着く。雲も薄くなって所々青空が見えてきたので、しばらくここで景色を楽しむ。
暑くもなく寒くもなく、風も穏やかで疲れも吹き飛んでしまうようだ。
スゴ乗越小屋も4年ぶりの宿泊。昨年、一昨年、そして今年の先月で3回連続キャンセルしちゃったね。