立山連峰縦走2 二日目 ~昨日の自分を超えてゆけ~
4年前の記憶
十分に景色を楽しんだ後に鳶山を離れる。ここからはこれまでとはちょっと異なる登山道だ。なぜなら、4年前に越中沢岳から鳶山に向けて歩いた記憶がはっきりと残っているから。忘れもしない、スゴ乗越小屋を出発し、暗い中を歩いていたら雨が降り出し、風も強くなってきた。薄暗い中を越中沢岳にたどり着き、そこから下っていくのだが、まるで広い沢のような登山道。辺りに遮るものが無く、容赦なく横殴りの雨風が叩きつける中をひたすら歩いていった。そこをこれから逆に歩いていく。
下りきったところからは広い山肌の一角を直登していく。ペンキマークを追いながら最後をひと頑張りすると、越中沢岳の山頂だ。ここまで来ると薬師岳がかなり近くなったことが実感できる。また、今日の目的地、スゴ乗越小屋の赤い屋根も見えるようになってきた。あそこまでまだまだ歩くのかー!!!
さあ、次は越中沢岳だ。頑張ろう。
緩やかな山容だけど、なかなか歩きごたえがありそう。
オヤマノエンドウの花が咲き乱れる中を歩いていく。
コルから登りになってきた。
岩がゴロゴロした広い道を登っていく。
山頂まで延々と続く広い登山道。4年前は雨風に晒されながらここを下ったのを鮮明に覚えている。周りはなにも無いのでダイレクトに顔に雨粒が当たったっけ。やはり山は天気のいい日に歩くのがいいなあ。
一気に山頂へ到達。いいペースだ。
山頂の二等三角点。点名は「栂山」。
越中沢岳の山頂だ。4年前と全く変わっていない。今回は天気もいいし、眺望もいい。ある意味リベンジを果たしたっていうことだよね。
鳶山からの景色と比べると、随分薬師が近くなったとともに、五色ヶ原が遠くなった。どうやら鳶山から歩いている間に立山カルデラには厚い雲が掛かったようだ。これも運が良かったな。
越中沢岳から眺めるスゴ乗越から薬師岳への稜線。これも一度見たかった景色だ。こうやって見ると薬師山頂は遠いなあ。
五色ヶ原山荘。まさにポツンと一軒家。
こちらはスゴ乗越小屋。手前の広場はテン場だね。
歩いてきた立山をバックに三角点。
これはどこの山かというと、浅間山だよ。
こちらは赤牛岳。ここまで行くのは一苦労だけど、素晴らしい景色の山。
剱岳もひょっこり度が大きくなってきた。
本当は剱から立山と一気に縦走をしたかったのだけど、今回はじっくりと景色を楽しむ山行だ。
よくよく見るとザラ峠は谷から上ってきたガスの通り道となっている。そういえば、槍から双六岳へ西鎌尾根をガスが流れている中を歩いたっけ。それにしても惚れ惚れする眺め。
ここからの黒部湖はちょっぴり見えるだけ。
白山も久々に登りたくなったな。
越中沢岳からの眺め。スゴ乗越小屋から続く薬師岳への登山道が見えている。
剱、立山、五色と長い道を歩いてきたんだなあ。後立も機会があればもう一度歩きたい。