立山連峰縦走2 二日目 ~昨日の自分を超えてゆけ~
立山カルデラ
獅子岳山頂から南へ下りていく。今回の縦走はひたすら南下する行程だ。ここからはザラ峠に向けて下っていくことになる。
しかしこの辺りの眺めは抜群に雰囲気がいい。何よりもただでさえ歩く人の少ないこのルート、しかも日の出直後の早朝となると、一人立山連峰の縦走路を歩くのは気持ちが良いのを越えて贅沢とさえ感じる。
眼下には相変わらず黒部湖を左手に眺めながら下りていく。ここから見下ろすと小さな湖と感じるのだけど、やはり改めて見るとこんな山奥によくこんなダム湖をよく作ったなあと思える。
獅子岳山頂を出発。次はザラ峠だ。
眼下に見える黒部湖。この奥が上ノ廊下。
こちらも黒部湖。対岸にはルートは無かったな。
北アの奥の奥地に一人縦走路をひたすら歩く。なんて贅沢なんだろうか。雲が厚いがむしろ静かな山域には合っているかも。
ここからずーっと南下していくと、黒部五郎岳、笠ヶ岳と続いていく。一気に歩きたいけど、日数が足りない。
今回登る予定の薬師岳。ここも天気が良ければいいが。
誰もいない早朝の登山道を歩いていく。いつも思うのだが、これまでにこの道を何人の人が通ったのだろうか。特にこの先のザラ峠は、越中と信濃を結ぶ峠として1584年に戦国武将の佐々木成政が通ったと言われているのは有名。
前方に五色ヶ原山荘のある溶岩台地の五色ヶ原を眺めながらひたすら下る。遠くには同様に見えている薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳。今回の山行で間近に見たかったのが立山カルデラだ。カルデラというと阿蘇山をイメージするのだけど、火山の噴火による陥没カルデラと異なり、ここは侵食カルデラと考えられているらしい。目の前の崩落地を見ただけでも自然の驚異を感じてしまうなあ。
遥か彼方の笠ヶ岳から続く黒部五郎岳、薬師岳、そして五色ヶ原。馬場島から笠まで今回の縦走ルートを一気に歩いてみたい。
ザラ峠はまだまだ先。この景色を見ながら歩いていく。何度も言うが、贅沢な景色だ。
明日目指す薬師岳。手前は越中沢岳だ。
遠くに見えるは池塘?
何度も撮ってしまう薬師岳の大きな山容。
五色ヶ原山荘を拡大。まずはあそこまで行かねば。
道は一旦平坦になってきた。
後立の山々。やはり雲がちょっと厚いか。
眼下に立山カルデラが見えてきた。砂防工事の現場はもうちょっと向こうのようだ。ここは立山カルデラの東側の端。
かなり標高は下がった。ここから更にザラ峠へとひたすら下る。
行く手にザラ峠が見えてきた。その先は五色ヶ原山荘までのルートが崩落地の縁を通っているのがわかる。
ザラ峠まであとちょっと。よくよく見ると、五色ヶ原山荘の先は鳶山、越中沢岳、スゴノ頭とまだまだ先は長い。
下りてきた道を振り返る。かなり下ったな。
晴れていたらこちらに富山湾が見えるはず。
反対側は不動岳、烏帽子岳、三ッ岳の山々。