立山連峰縦走2 二日目 ~昨日の自分を超えてゆけ~
龍鬼越え
まだ暗い中、一の越山荘を出発する。前回のように突風が吹いているわけでもない。まずは浄土山南峰まで登り、龍王岳、鬼岳を巻いて獅子岳に登頂後、ザラ峠に下りて五色ヶ原山荘へと登っていく。ここからは4年前歩いた逆コース。五色ヶ原からは鳶山、越中沢岳を経てスゴノ頭直下を巻き、スゴ乗越小屋が今日の目的地。かなりアップダウンのある行程となるけど、楽しい縦走にしたいね。
浄土山南峰までは一度歩いており、ましてやそれが先月なので記憶にはっきりと残っているので迷うことはない。同じ道をたどり、浄土山に到着。ここで目を見張ったのは、富山の夜景がすごくきれいなこと。そういえばこれまた真っ暗な中を雪倉岳に登ったときも、富山の街明かりがきれいだったな。条件が良ければこんな景色に巡り会えるんだ。
真っ暗な中を一の越山荘を出発。いい山小屋だった。
五色ヶ原への分岐となる指導標。
一度歩いた登山道を再度歩く。まずは浄土山。
迷うことなく浄土山に到着。この標識も覚えている。
この石に書かれた文字も先月見たね。
ん? この石垣は・・・。
そうそう、富山大の研究施設だった。
ここからは富山の街明かりが広がっている。山の中じゃないみたい。
さあ、ここから五色ヶ原に向けての旅が始まる。
富山大研究施設の横を過ぎ、これまた先月間違えた指導標から五色ヶ原を目指す。目の前にはピラミダルな龍王岳。ここは今回もパス。正規ルートではないので、安全を優先して麓を巻いていく。ここからは石がゴロゴロした狭い下りの道だ。ナイトハイクでいつもの如く頼りになるのはヘッデンのみ。多少なりとも目が慣れてくると暗い中にもわずかに景色が見える。こんな中での下りは最新の注意を払う。左手は谷。その中には大きな奇岩も見えている。明るければどんな景色なんだろう。
途中からはジグザグにペンキマークを追って下っていくと、コルに出た。ここから緩く登っていくのだが、徐々にガスが出てきた。ここからはガスが切れたり覆われたりを繰り返す中を登っていく。すると古めかしい標識が現れた。これには「鬼岳東面」と書かれている。となると、右の大きなピークが鬼岳か。
標識を過ぎるとハシゴが出てくるが、さほど危険なことはない。
再度鬼岳東面の指導標を過ぎると木道が現れる。まだまだ続くナイトハイク。日の出の時刻までに獅子岳にたどり着けるだろうか。道は更に急になってきた。ヘッデンで行く手を照らしながらどんどん登っていく。
現れた鬼岳東面の標識。左手が鬼岳のようだ。
現れたハシゴ。そんなに長くはない。
ナイトハイクは慣れないと怖い。っていうか未だに慣れないね。
また現れた鬼岳東面。ぐるりと巻いているのだろう。
わずかな間だけど、木道も出現。獅子岳はまだまだ先。