木曽駒ヶ岳 ~木村さんとKUMAクンの雪上訓練~
最後の手段
指導員さんから「いっそのことお尻で滑ったら?」とのアドバイス。確かに周りに人は殆どいないし、雪も緩いのでスピードも出ないと思うし・・・KUMAクンはシリセードは初めてなので無理して滑らないように控えてましたが、ここまで下りに苦労するのならしょうがないかな?
なら、シリセード決行!! しかし・・・KUMAクン斜度に恐怖心が先立ってなかなかお尻を付くことができません。
「怖くないから思い切っていこっ!!」
遂に覚悟を決めた(!?)のでしょうか、ゆっくりお尻を付いてノロノロと滑り始めました。
「いけーっ!! もっと漕いで!! 漕いで!!」
だんだんとスピードが出てきました。途中からコツを掴んだのか、それとも恐怖心が和らいだのか、スピードは増すばかり。あっという間に姿が小さくなっていきます。
呆気にとられる木村さん。当の本人は・・・最高のドヤ顔でした。
木村さんもアイゼンを着けての雪山は初めての経験。これで一つレベルアップしました。
「もっと雪に慣れないといけないな。」
技術はもちろん、アイゼンやピッケルなどの冬装備の大切さもよくわかった木村さんでした。今日はまだ雪が緩かったからシリセードでいけたけど、締まっていたらちょっと悪戦苦闘したでしょう。安全な登山にはこれからも経験を積んで練習あるのみ。
千畳敷ホテルの手前でアイゼンを外します。下山届を出して指導員さんたちに一礼。大変ご苦労さまです。
そして今日木曽駒ヶ岳に登った皆さん、お疲れ様でした。無事下山できてよかったですね。
ロープウェイ、バスと乗り継いで菅の台バスセンターの駐車場に戻ってきました。今日は雪が少なかったですが面白かったですね。むしろいい塩梅の残雪だったかも。でも宝剣岳をパスしたのは正解でした。時刻はいつの間にか午後4時。三重県から来た方は一緒に下山して無事帰路につきました。またどこかの山で会えるかもしれません。
それにしても木村さんは久々、KUMAクンは初めての木曽駒ヶ岳でした。KUMAクンは次の雪のシーズンが楽しくなるでしょう。一方の木村さんは・・・5年前木曽駒に登った次に挑戦したのが常念岳。あの時は突然の腰痛の悪化で途中で引き返し。となると、次は・・・リベンジ?
追記:今回の参考では沢山の人に出会いました。その一人、京都から来られたありすさんのブログに今回の山行レポがあります。こちらも一緒にご覧ください。
ありすさんのブログ「上を向いて。」雪の木曽駒ヶ岳1~3