奥黒部周回

奥黒部周回三日目 ~絶景一転罰ゲーム~

フラフラで温泉沢ノ頭

  
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今日の行程はこの後、稜線を南下し、水晶岳手前の温泉沢ノ頭から高天原へと下りていく。今日の宿泊地は高天原山荘だが、時間があれば手前の温泉にも浸かっていきたい。まずは温泉沢ノ頭に向かって歩き出す。
ここで心配なのが足の指の痛み。読売新道はほぼ登りだっただけに、さほどつま先に負担はかからなかったのだが、ここからは下り、特に温泉沢ノ頭からは急坂を一気に下っていく。

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稜線を水晶岳に向けて歩きだす。この後、思った以上に体力を消耗し、足の痛みも増大していく。

  

悪い予感はすぐ当たり、赤牛からの下りで小指だけではなく親指も痛くなってきた。足をかばうようにして歩いていくとどうしても体力もどんどん削られていくようだ。しかも温泉沢ノ頭まではそこそこアップダウンもあり、体への負担も大きい。読売新道の登りのキツさだけが頭にあり、その後の稜線歩きの体力のことを軽く見ていたのが間違いだった。
ここはゆっくりでもいいので休みながらでも進むしかない。途中ザックを下ろして行動食を腹に入れる。ふと見下ろすと、赤い屋根の山荘が見えている。今日宿泊予定の高天原山荘だ。あそこまで下りていけばいいだけのことだが、まずは温泉沢ノ頭まで登らなくてはいけない。
必要以上に時間を要してようやく温泉沢ノ頭の道標が見えてきた。ちょっとフラフラ。

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あの赤い屋根が高天原山荘。早くあそこで休みたいよ。

  
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温泉沢ノ頭に向けての最後の登り。標高からすると、赤牛岳より僅かに高いようだ。

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ようやく着いた。この時点で体力もかなり消耗している。


  
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フラフラで到達した温泉沢ノ頭。殆どの人は水晶や赤牛に向かうための通過点となるようだ。

さすがに休憩無しではこの先歩けないので、ザックを下ろす。ここまで南下すると、先ほどの赤牛岳からの眺めとちょっと違うようだ。
頸城山塊の山々も、焼山、乙妻山、高妻山、黒姫山と勢揃い。そして偶然にも写っていたのが、常念岳の右後方に本当に薄っすらと富士山が確認できる。写真ですらよくよく見ないとわからないほどだ。
そして稜線の西側には先程まで隠れていた雲ノ平山荘、そして太郎平小屋の赤い屋根が小さく見えている。薬師岳は正面から外れてしまった。やはりカール群は真正面から見るのがいいね。
さて、呼吸も整い、高天原に向けて下りにかかる。地図ではここからは破線になっているが、この後でこの破線が何を意味するのか思い知らされることになろうとは。

  
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温泉沢ノ頭からの眺め。戸隠、頸城山塊の山々が見えるようになってきた。富士山はよくよく見ないとわからないよ。

  
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こちらは黒部五郎、薬師方面。雲ノ平山荘や太郎平小屋の小さな赤い屋根が見えている。


  

上の写真では山荘の赤い屋根がわからないぞ!と思った人のために拡大写真。キレイに見えてるでしょ?

  
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雲ノ平山荘。去年宿泊したね。

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高天原山荘。今年ようやく改築終了したそうだ。

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太郎平小屋。明日あそこまで戻れるかちょっと心配。

  
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薬師岳山頂方面。それにしても目の前に見ると、本当に大きな山だと思わせる。

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黒部五郎岳。先程より五郎のカールがよく見えている。写真では見にくいが、カールを通る登山道も確認できるよ。ちなみに右下に雲ノ平山荘。

  
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遠くに白山。白いのは雲。間違っても噴煙ではない。

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そろそろ先へ進まなくては。

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ここからの激下りと沢下りで今日はオシマイとしたいなぁ。


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