奥黒部周回三日目 ~絶景一転罰ゲーム~
赤牛岳より
奥黒部ヒュッテを暗いうちに出発。本当に到達できるかと思った厳しい読売新道をひたすら歩き、ようやく赤牛岳山頂に着いた。景色は期待どおり。いや、それ以上だ。ザックを下ろして休むこともなくカメラで景色を撮り続ける。
赤牛岳は北アルプスの中でもマイナーな山で、山好きでも名前すら知らない人も多いとか。確かにアプローチも奥黒部ヒュッテか水晶小屋を起点とするくらい。しかし奥深い山だけに、天気がいいとこれだけの絶景も楽しむことができる。
ほぼ一年前、水晶岳山頂直下の岩に書かれた「赤牛岳」の文字。一年後に逆から登って今、その頂に立っている。一歩先にアッちゃんが薬師岳に登った。コンディションは抜群で、山頂からは「遥か遠い」と表現した赤牛岳を間近に見ている。その赤牛岳から今度は自分が薬師岳を間近に見ている。
全容を現した槍~穂高をバックに赤牛岳の山頂を撮影。ここまで長かった。初日の状態から考えるとよくここまで来ることができたと思う。薬師岳同様、ここは通過点に過ぎないが、あまりの絶景にちょっぴり長居させてもらおう。
何より今日は晴れてよかったよ。
赤牛岳三等三角点。
これは・・・頭が丸いから鳶山と同じ主三角点かな?
ここから景色を個別に見ていく。あまりに見事だ。
左手薬師から下り、コル手前がスゴ乗越小屋。そして越中沢岳に続く稜線がわかるかな?
笠ヶ岳。どこから見てもやはり笠の形。
黒部五郎岳。真正面でなくてもカールの雄大さがわかる。
いつ見てもうっとりするほどの槍~穂高。右手に頭だけ西穂が見えている。
ちょっと色合いを調整してあるけど、白馬岳。手前に白馬鑓ヶ岳と続く。いつか歩くぞ。
右奥が立山。もちろん剱岳も見えているね。
薬師岳山頂の祠。登山者は見当たらない。
アッちゃんが薬師に登った時と全く逆。赤牛岳から真正面に薬師岳だ。