奥黒部周回

奥黒部周回三日目 ~絶景一転罰ゲーム~

今日は晴れ

  
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笹原に囲まれた「5/8」の標識。ちょっとザックを下ろそう。

ルートは樹林帯から低い笹原に囲まれるようになった。まるで空に向かうように登っていく。間もなく「5/8」の標識が現れる。ここでようやくザックを下ろし、改めて周囲の景色を楽しんでみる。
さっきまで隠れていた鳶山も姿を現した。残念なことに鳶山崩れは逆方向。そして黒部湖のもはっきりと見えてくる。その右手には手前から蓮華岳、針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳、五龍岳、唐松岳、そして遠くに白馬岳が連なる。北アルプスは雄大だね。
そしてすぐ手前に小さな人工物。地図には「雨量計あり」と書かれているので、恐らくそれなのだろう。そろそろ出発。見上げると行く手には巨石群が見えている。まだまだ登らなくては。

  
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やはり高度が上がると今まで隠れていた山々も見えてくる。いい眺めだね。時間を忘れて見入っちゃうよ。

  
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恐らくあれが雨量計なのだろう。

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行く手に見える巨石群。赤牛岳はまだ姿すら見えていない。読売新道は長いな。


  

歩いては行く手を見上げ、更に歩いては見上げる。周囲の山々も続々と手前の稜線から頭を出してくるようだ。そして先ほど見上げた巨石群に到達。改めて周囲を見渡すと・・・これまでとはまた違った景色。黒部湖方面は相変わらず遠くに白馬岳。右に目を移すと、烏帽子の稜線の向こうから唐沢岳が頭を出している。そして立山の左側には昨日通った越中沢岳、その向こうに大辻山だ。

  

登山道はザレ場になった。ここからは昨日、一昨日と歩いてきた薬師岳~北薬師岳~越中沢岳への長い稜線が一望できる。あんなところを歩いてきたんだな。
そしてその左手前に鎮座しているのが赤牛岳だ。ようやく最初の目標が見えた。この先には「6/8」の標識。しかし、ここからが山頂まで長いこと・・・。

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かなり標高も上がった。黒部湖の向こうの白馬岳もはっきりと見えている。

  
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烏帽子の稜線の向こうから唐沢岳が頭を出す。更に標高が上がればもっとたくさんの山が見えるかもね。

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手前右のピークが越中沢岳。稜線の向こうが大辻山だ。

  
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「6/8」手前のザレ場から景色を望む。左手にようやく赤牛岳が現れた。その向こうには昨日、一昨日と歩いてきた稜線が手に取るように続いている。

  
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白馬岳にも静かなシーズンに登ってみたいもんだ。

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「6/8」の標識。ここから山頂まではあと少し・・・のワケがない。

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ここからが最後の踏ん張りどころ。


  

長い長い読売新道。「6/8」を過ぎた辺りから大きな岩がゴロゴロしてきた。そして野口五郎岳から続く裏銀座の稜線を見ると、その向こうに尖った山。お~!! 槍だ!! 今年もようやく見えた。右手には奥穂とジャンも見えている。山頂が楽しみになってきたが、最後の急登がこれまたシンドい。岩場に手書きの「7/8」の標識。目の前にようやく赤牛岳の全容が見えている。あと本当に少し。
山頂が近づくに連れて槍や穂高の姿も大きくなってくる。それにしても読売新道は厳しいルートだ。しかし登り甲斐のあるルートでもあるのも頷ける。ただ、2日目にも書いたように、エスケープができないことだけ注意したい。ようやく赤牛岳山頂の標識が見えてきた。

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裏銀の稜線の向に尖った山。槍が頭を出した。同時に奥穂とジャンも。

  
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「7/8」に到着。ここからがまだまだ長く感じる。

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右手は水晶岳へ続く稜線。これを辿れば水晶小屋を経て裏銀座の黒部五郎岳に繋がる。

  
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岩場の向こう、ようやく赤牛岳が間近に見えてくる。あと少しのように感じるが、ひたすら急登を登ってきただけに、体にも疲れが溜まってきている。しかし今日は青空。山頂からの360°の眺めは素晴らしいに違いない。

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山頂に近づいた。ザレて滑りやすい道を登っていく。

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ようやく着いた、赤牛岳山頂。あと一歩。


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