表銀座縦走 二日目 ~感謝と恩返し~
やはりキッチン槍
穂先を後にし、下りのハシゴを下りていく。途中でこれから登るお姉さんと遭遇。景色はどう?と聞かれたので、今日は最高!富士山も見えますよ!!と応えると、お姉さんテンションかなり上がったよう。この先には最高の景色が待っている。
無事に山荘まで下りてきた。次にやるのは恒例のキッチン槍のカレー。これを食べに槍を目指すと言っても過言ではない。カレーを受け取り外のテラスで槍沢を見下ろしながら食べるのはこれまた格別。
お腹も満たされ、部屋に戻ってのんびり。まだ夕食までは時間があるな。ちょっと横になろう。
穂先からは下りのハシゴを下りていく。
これから登る人たちとすれ違う。この先お気をつけて。
無事に下りてきた。次はキッチン槍へ直行。
外のテラスでカレーを食す。どうしてこんなに美味いのだろう。
部屋に戻り、ふと指先を見ると爪が欠けていた。どこでやっちゃったんだろう?
ここ槍ヶ岳山荘では穂先に登る人のためにヘルメットを有料で貸し出している。受付を通った時に、貸し出しを申し出ている人がいたけど、どうやらヘルメットは一日一人一つで、今日の貸し出しは終わったらしい。ヘルメットもまとめて消毒して次の日に貸し出すのだろう。ここでもコロナ対策がなされていた。
夕食の時間になった。ここ、槍ヶ岳山荘でも少人数に分けて夕食を取る。テーブルはすべて片方側のみで対面にならないように並んで座る。自分はチェックインが早かったせいか、一番の班だった。歩き疲れた日は食事が喉を通らない時があるけど、今日は大丈夫。
食事か終わると、これも恒例。防寒をしっかりとし、カメラを持ち出して山荘の外に出る。今日はいいサンセットが見れそうだ。
いい場所を確保。サンセットを待つ。
辺りがオレンジ色に色づいてきた。
ちょうど座るのに適当な岩が空いていたので、ここに座って日没を待つ。目の前は果てしなく続く雲海。オレンジ色の空に日が沈んでいく。食事が終わった人たちも集まってきた。日の出もいいけど、雲の中に沈む日もいいもんだね。
ちょっと寒かったけど、無事日も沈んだ。早々に部屋に戻り、布団の中で横になる。
目の前に広がる雲海。標高3,000m超からの日没なんて、山小屋スタッフでない限り滅多にお目にかかれない。
雲の中に日が吸い込まれるようだ。
日は沈んだ。なぜか急に寒さを感じてしまう。早く部屋に戻ろう。
明るいうちに見る槍はこれが最後
明日は延々とこの槍沢を下りていく。途中で獣に遭遇しないように。
中房温泉を出発し、燕岳、大天井岳と歩き、ここ槍ヶ岳までやってきた。明日は上高地まで槍沢の下り一辺倒だけど、歩く距離は3日間のうちで一番長い。しかも深夜の出発になる。ナイトハイクに危険はつきものだけど、今年一番怖いのは獣との遭遇。こればかりは慎重に、辺りに注意を払いながら歩くしかないか。とにかく明日も無事でありますように。