表銀座縦走 二日目 ~感謝と恩返し~
小さな山小屋
小槍が大槍の後ろに隠れてしまった。
穂高の雄大さに何度もシャッターを押してしまう。
ちょっと岩を掴む箇所が出てきたけど、いつもの登山道と変わりはない。目の前のピークを登ると眼下に赤い屋根が見える。あれがヒュッテ西岳だ。ここからひたすら下り、ヒュッテ西岳に到着。平屋建ての建物は小さく、かわいらしい山小屋だ。ちょっとここでザックを下ろす。一気にここまで歩いたのでかなり疲れたよ。
ちょっとした岩を乗り越える。
行く手に見えるは赤い屋根のヒュッテ西岳だ。ここからの槍穂高も格別だな。
ヒュッテ西岳に到着。小さな小屋だ。
一服どうぞ! とあるので一服しよう。
西岳の肩にちょこんと乗っているような小さな山小屋。ここも他の山小屋同様、今年は完全予約制とのこと。既にお客さんは出発していったのだろう。スタッフさんが掃除で忙しくしていた。
建物の横で休憩させてもらう。行動食を食べながら常念山脈を満喫。いい眺めだね。
ヒュッテ西岳からの常念山脈。ここからの情念はおなじみのピラミダルな形。もうちょっとのんびりしていたいけど、さすがに体が冷えてきた。
十分休憩を取った後で出発。ここからが今日の一番きついところ。まずは標高2,700mから約2,500mmの水俣乗越まで標高差約200mを下る。ここから北鎌尾根で一気に槍ヶ岳山荘まで標高差600mを登らなければならない。途中でバテないようにマイペースで行かねば後が続かないだろう。ただでさえ体力落ちてるからね。
ヒュッテ西岳からはすぐに急坂の下りが始まる。足元はザレていたり、ハシゴがあったりで高度がどんどん低くなっていくのがわかる。ここからちょっと登り返し、また下ったところで指導標が見えてきた。ここが水俣乗越。ここから東鎌尾根の急登が始まる。
槍ヶ岳と大天井岳への指導標が立っている。
ヒュッテ西岳から見る槍ヶ岳。あそこまで遠いぞ。
出発前に再度穂高を眺める。手前は横尾尾根。標高が上がればまた別の絶景に出会えるだろう。
まずは足元の悪い急坂の下り。ザレているので滑りやすい。
更にはハシゴ。一気に高度が下がる。
まずは水俣乗越まで下りねば。
ハシゴを振り返る。谷底に落ちてくみたいだ。
指導標のある水俣乗越に到着。ここから左に下りていけば大曲から槍沢へ出る。上高地からこの東鎌尾根へ登ってくる人もいるけど、ほとんどが槍沢を登ってくるそうだ。
ここからは険しい東鎌尾根。落石の危険もあるので、ここでザックの中のヘルメットを出して頭に被る。転ばぬ先の杖だ。
指導標のある水俣乗越。槍まで4.5kmとあるが、どれくらい時間がかかるだろうか。