烏帽子岳~念丈岳 ~中アの玄関口~
未踏ルートへ
念丈岳まで約2時間30分だそうだ。長い行程なので頑張っていこう。
時刻はまだ朝の8時半前。14年前はここまでだったけど、今回はこのまま稜線伝いに念丈岳へと向かう。ここから先は未踏だ。尾根を外さなければ迷うことはないと思うけど、心配なのは薮。一年前の安平路山への山行が思い出される。
まずは踏み跡に沿って山頂から下っていく。一旦大きく下れば鞍部から延々と続く真っ直ぐな急坂。またちょっと下ったと思ったら、次に待ち構える真っ直ぐな坂。何とか笹は刈り取ってあるので歩きやすいことは歩きやすいのだけど、この長い登りは疲れた体にこたえるぞ。
まずは山頂から下っていく。
すぐに険しい登り。地面も荒れている。
樹林帯の中に登山道が真っ直ぐ続く。
いや~かなり頑張って登ったけど、まだまだ続くのか?
お、登りきったところでちょっとした広場に出たぞ。
これは・・・御料局の三角点?
真っ直ぐの坂をひたすら登って辿り着いた広場。GPSと地図で確かめると、ここが烏帽子岳と念丈岳の間にある池ノ平山だった。辺りを見回すと、木に「2,327池ノ平山」と書かれた看板が付けられている。
山頂はだだっ広い広場。ここで一休みといきたいところだけど、虫がブンブンとうるさい。ここは先へ進もうと思うが、踏み跡は二手に分かれている。ここも地図とコンパスで確認。左の踏み跡を辿っていく。
道は所々で笹に覆われるようになってきた。しかし右手に中ア、左手に南アを見ながらの稜線歩きはまた格別だ。目の前の大きなピークが念丈岳かな? 頑張って歩こう。
池ノ平山に到着。山頂を示すのは木に付けたれた看板くらい。ここはビバークするには良さそうだけど、水場がないからね・・・。
踏み跡は二手に分かれる。よくよく見ると左の木にテープ。地図で確認しても念丈岳へは左の踏み跡だ。
足元には白い小さな花。
池ノ平山からはちょっと下っていく。帰路の登り返しがキツそう。
右手には中ア。ぽっこりしたピークは赤梛岳へのダイレクト尾根にある田切岳。薮漕ぎは必須とのこと。
左手には南ア。これを見ながらの稜線歩きはなんと贅沢なことか。
この先のピークが念丈岳かな。かなり近づいてきたぞ。
や、薮だ・・・。
ここにも御料局三角点?
なんと、登山道上に雪が残っていたよ。さすが中アの入り口。
念丈岳をとらえた。一旦下ってそこから登れば山頂だ。
ちょっとピンぼけだけど、空木岳は隠れてしまった。かなり歩いてきたもんね。
最後のきつい登りを山頂に向けて登る。そして登りきった所が山頂・・・ではなくて、奥念丈岳への分岐点。念丈岳へはここを左へ進む。もうきつい登りはないはずだ。
ようやく登りきった。ここからしばらくは緩やかな道。
この分岐にもなにか埋められている。これも古い基準点かな?
奥念丈岳への分岐点がここ。右へ行けば奥念丈。左が念丈。何とかここまで来たぞ。