烏帽子岳~念丈岳 ~中アの玄関口~
中アの入り口
セキナギを過ぎると道はどんどん急勾配になってくる。辺りは木々に囲まれて景色は見えない。頑張って登っていくと、九合目の標識が現れた。もうあと少しで山頂なんだけど、ここからかなり足場の悪い難関があるはず。
木々の隙間から見上げると、頭上に岩塊。あれが烏帽子岩だ。間もなく山頂と烏帽子岩の分岐に差し掛かる。ここは先に山頂へ。烏帽子岩は帰りに立ち寄っていこう。
山頂直下にはフィックスロープが備わった急な岩場がある。「山ガール~」でも出てきた岩場はここだね。
辺りの木々は自然林になってきた。だんだんと坂がきつくなっていく。
ようやく九合目。一息つく。
木々の間から烏帽子岩。まだちょっと標高差あるね。
ここが山頂と烏帽子岩の分岐。往きは山頂へ。
フィックスロープがあるけど使わなくても大丈夫。
山頂手前には大きく口を開けたような岩場がある。ホールドはしっかりしているので、ゆっくり確実に登っていけば大丈夫だけど、木の根を掴むときは気をつけて。
岩場をクリアすると、右が烏帽子岩、左が山頂への指導標が立っている。
お、山頂が見えてきたよ。
烏帽子岳の山頂に到着。岩に囲まれた山頂の標高は2,194.78mだ。バックにはここ以上に遥かに高い中央アルプスが目の前だ。そして登ってきたところを振り返ると、遠くに南アルプス。途中で見た景色とは高度感が違う。いやいや、ここまでいい眺めだとは思わなかったよ。この烏帽子岳には二回登っているけど、最初はデジカメを忘れたため、記録はなし。翌年の二回目はガスで遠くの山々は全く見えず、かろうじて下界がわずかに見えたくらい。あの時は夕立も近づいていたからね。
兎にも角にも素晴らしい景色。じっくりと味わいたい。
烏帽子岳山頂だ。山頂の支柱の周りは岩に囲まれている。何よりも今まで見えていなかった中央アルプスの空木や南駒、越百が目の前に連なっている。これは凄いや。
今年はじめての2千m超え。コンディションもいい。
二等三角点の点名は「烏帽子嶽」。「岳」じゃないんだね。
西に中ア、東に南ア。360°の眺望は素晴らしい。ちなみに富士山はここからは見えない。位置的には塩見岳と悪沢岳の間くらい。
こちらは中アの山々。木曽谷側から空木に登り、赤薙~南駒~仙涯嶺~越百と周回したっけ。あのときの景色も素晴らしかった。
これだけの景色を見てしまうと、いつかは南アにも登りたくなってしまうね。
ちょっと最初の中ア方面は露出オーバーで見にくいけど、南アルプス方面はいい眺め。