霞沢岳 ~古の峠を越えて~
峠でのんびり
ようやく徳本峠小屋のある徳本峠に到着。景色の良い所にはいくつかテントが張られている。徳本峠小屋は大正12年に2010年にリニューアルされたとはいえ、昔の姿を保った小屋はいい雰囲気だ。
とりあえずはテン泊の申込み。と同時にジュースを購入。外で飲んでいると、20人近くの高齢者軍団が騒ぎながら登ってきた。静かな小屋は一転、ハチの巣をつついたような状況となってしまった。嫌気が差してこの先の展望台でちょっと早いお昼ごはんをと歩き出すと、いきなり捕まって写真撮影を強要されてしまう。
これも登山ブームならではだとため息。
徳本峠に到着。時間はまだ10時を過ぎたところ。今日はここにテントを張ってひたすらノンビリする。
それにしてもいい天気にいい景色だ。西穂から奥穂への稜線、前穂から北尾根、明神の尾根が一望できるのはここだけかもしれない。
騒がしい軍団はいつの間にか去っていった。日差しがキツいので木陰を探してテントを張る。うん、なかなか快適。だんだんと峠に人が集まってくる。自分のテントの周りにも同じパーティーのテントが5幕。若い人を中心にテン泊がブームであることを改めて思い知る。
西穂から天狗ノ頭、ジャンダルムを経て奥穂へ縦走した稜線がそのまま見える。笠から見るのとちょうど反対だね。
徳本峠にある小さな山小屋。奥が新館で手前は創設当時の姿を残したオリジナルだ。
島々谷から徳本峠へのクラシックルートは最近人気が出てきたとか。
木陰にテントを張る。快適だ。
西穂から奥穂への稜線。またチャレンジしたいね。天狗のコルからジャンへの登りは半端じゃないな・・・。
再度展望台で景色を楽しむ。ちょっと雲が出てきたが、この時間の割には穂高に雲がかかってないのも運がいい。
一緒に景色を楽しんでいた女性はお連れさんが霞沢岳に登ってまだ戻らないと心配そう。霞沢岳に登った人に聞くと、景色は抜群にいいけど二度目はないかな?という感想。これは何を意味するのだろうか?
テン場に戻ると既にテントを張る場所はほぼ埋まっている。中にはツェルト泊の強者も。
自分のテントに戻って夕食の準備。明日は何時に出発しようか。
展望台は小屋からすぐのところ。
ひっそりと遭難碑。旅の安全を祈る。
今日の穂高もこれで見納め。明日はどんな景色が楽しめるかな。