大船山

大船山 ~修験の道~

上矢作の修験者の道

  

やっぱ生きていればそれなりに色々あるもので、GW開けに奥美濃の大日ヶ岳に登って以来、全く山とは縁遠くなってしまっていた。GWを過ぎた辺りから案の定コロナ感染の第4波がピークを迎え、同時期に身内に不幸があり、山どころかほとんど何もすることができず、仕事は在宅でのテレワーク。
そして7月に入り多少なりとも生活が落ち着いてきたのと同時にコロナ第4波も落ち着いてきた。そろそろ山に向かわないと、北ア縦走どころか夏山も全く登れなくなってしまう。そろそろ再始動といこうと思い、久しぶりにザックを出す。しかしいきなり厳しい山には行けないことと、第4波も落ち着いたとはいえ、人が集まりやすい山は避けたい。いろいろ調べてみると、県内で適当な山を見つけた。上矢作にある大船山だ。
もともと山頂近くにある大船神社は奈良時代に修験道の行者たちによって開かれたそうで、由緒ある山だ。大船神社直下まで舗装された林道が延びており、途中に登山口があるのだが、その登山口から山頂まで30分もかからないとのこと。これでは全く登山にはならないが、西側の旧上矢作町役場付近から尾根伝いに登山道があるので、ここから登れば往復でそこそこの距離になる。再始動には適しているようだ。

上矢作までは遠いので、暗いうちに自宅を出発。道の駅「福寿の里 モンゴル村」を過ぎ、途中で上矢作の市街地に入っていく。細い道をすぎるとJAがあり、その建物の右奥にある鳥居が登山口だ。しかし休日とはいえ無断でJAの前に停めておくわけにもいかないと思い、ちょっと離れた川沿いの路肩スペースに停めて登山口まで歩くことにする。

  
大船山

登山口からちょっと離れたところに車を停める。

大船山

登山口まで歩くがさほど遠い距離ではない。

大船山

向かってJAの建物右奥が登山口。


  
大船山

鳥居が登山口となっている。「松並木登り口」の看板が立っており、大船神社までは約4.5kmらしい。

登山口というよりは、神社への参道が始まるようだ。ここから尾根伝いに大船神社に向けて登っていく。地図ではそこそこの距離。久しぶりの山道なのでゆっくりペースを守っていこう。

すぐに「熊が出ます」の看板が現れるので、意識してき熊鈴を鳴らす。登山道は緩やかな登り坂だ。周りは樹木に囲まれ、見通しは殆ど無い。ちょっと登って平坦、また登って平坦を繰り返す。急登でないので軽快に歩いていける。所々に「松の枝 落下注意」の看板が松の木に取り付けられている。そういえば足元にはたくさんの松の枝。大きな枝が落ちてきたらただじゃ済まないわ…。

  
大船山

やっぱ熊でるよね。鈴はいつものとおり2つ携帯。

大船山

足元にはたくさんの松の枝が落ちている。

大船山

この分岐は右へ。地図をよく見よう。

  
大船山

木々に囲まれ周りの景色は望めない。

大船山

ちょっとだけ景色が見えた。電線が頭上を走っている。

大船山

鬱蒼とした中を尾根に沿ってひたすら登山道を進む。さほど急勾配でないため、なるほど、登山道というよりも神社への参拝道だなというのもわかるような気がするが、所々荒れている箇所もあるためスニーカーなど軽装で歩くのは避けたほうが良い。


  

ルートは相変わらず緩い坂が続く。いつもこの季節は山の中とはいえ猛暑で汗ビッショリでヘロヘロになってしまうのだが、周りの景色が見えない反面、日陰を歩くことになるのでいつもより体力を奪われることはない。しかし気温は高いので汗はなかなか引かない。

この先、大船神社への登り口まで歩いていくのだが、ほぼ中間点に越戸ダムがあるとのこと。そういえばこの松並木に生えているのはアカマツ。ということは秋には例のものが生えていてもよさそうなもの。しかし入山を制限するものはどこにもない、ということはここでは生えていないのだろうな。
大船神社まであと2.5kmの看板が現れた。まだまだ先は長い。

大船山

鉄塔が見えた。地図と照らし合わせ現在地を確認。

  
大船山

整備されている登山道に倒木は珍しい。

大船山

ここまでは歩きやすい道だ。

大船山

大船神社まで2.5km。弁慶杉ってなんだろう?


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  7. おまけ

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