後立山縦走四日目 ~後立山最終章~
旅の終着点
それにしても行列のように登ってくる人、人、人・・・。さすが人気のある白馬岳。週末は人も集まるんだなと思っていた。しかし途中で休憩していた人に教えてもらって納得。
実は猿倉から白馬岳への大雪渓が雪不足で大きなクラックができているそうで通行止めになったらしい。大雪渓は猿倉から白馬岳への鉄板ルート。そこが通行できなくなったということで、登山を計画していた人が栂池に集まってしまったということ。あまりの乗客の多さに、栂池のゴンドラは始発時間を早めたそうだ。
扇沢に入る前、頂上宿舎からのメールで大雪渓が通行できなくなるかもしれないという連絡は受け取っていた。実際に通行止めになったのは9月1日。もともと大雪渓に行く予定はなかったので気にもしていなかったが、まさかこれだけの登りの渋滞で足止めを食らうとは思ってもみなかった。
しかし登山道は登りが優先。しかもこちらは一人。進むのを待っていると、気を利かしたリーダーはパーティーを止めて先に行かせてもらえる。感謝。
そのうち人も少なくなってきた。ロープウェイの運行する時間帯だけ人が集中したようだ。となると、鑓温泉方面もかなり多くの人だろうね。
しばらく歩くと木道が現れる。もう少し歩けば天狗原。天狗原には沢山の人が休憩していたのでここはスルー。どんどん先へ進む。
登りの人を待ちながら何とか木道まで下りてきた。
天狗原は広い。最初の分岐はどちらへ行けばいいのか?
足元にロープウェイの方向が置かれていた。
木道は延々と続く。
ここまで来ると軽装の人や子供の姿も見られるようになる。
天狗原の休憩所。湿原が有名らしいが、ここは人が多いのでスルーする。
木道が切れると道は急な下りになってきた。途中「銀嶺水」と呼ばれる水場を過ぎる。ちょっと路面も泥だらけ。
しばらく下っていくと、小学校高学年くらいの女の子とそのお母さんが休憩している。どうやら二人でノンビリと天狗原を目指して歩いているようだが、お腹が空いたら戻るつもりでいるそうだ。やはり自分に合ったマイペースの行程が一番だね。ロープウェイの駅まであとどれくらいか尋ねると、ここまでゆっくり1時間かかったから、20~30分位かなと教えてくれた。二人にお礼を言い、再度駅を目指して下っていく。
そして時間どおり20分後、木々の間から建物の屋根が見えてきた。丸太で作られた階段を下りていくと、確かに幾つかの建造物。
そして目の前に太陽電池を携えた入山者を数えるカウンター。遂に四日間に渡る山行のゴールだ。
銀嶺水の水場。ちょっとこの先ぬかるんでいる。
栂池自然園まであと10分。長かったな~。
木々の間に赤い屋根が見え隠れ。
最後の最後に階段を下りていく。
お~、ここが栂池自然園か。ようやく着いたぞ。
前方にはカウンター。そして四日間の山行のゴールだ。
ここを通過し、後立山縦走はこれで完了。最後は厳しい下りが延々と続いたけど、自分にしてはよくぞ頑張った。
四日間苦しい行程だったけど、足が止まるようなこともなく、無事に下山できたことに感謝。
ここがゴール。これにて後立山縦走 扇沢~栂池 は完了。歩きに歩いた四日間でした。