後立山縦走四日目 ~後立山最終章~
ガラ場から自然園
山荘横に栂池方面とロープウェイ最終時刻を記した看板。
山荘の左手に大きく「栂池」と書かれた看板がある。その下にはロープウェイの最終時刻。まだロープウェイ駅まではこの先の白馬乗鞍岳から1,500m近くの標高差を下らなければならない。
ここでおさらい。栂池自然園から20分おきに運行しているロープウェイで栂大門駅まで下りる、すぐに随時運行のゴンドラリフトで一気に下界まで下りていく。ゴンドラリフトはいいが、ロープウェイはタイミングが悪いと20分待ち。ま、時間的には十分マージンがあるから休憩と思えばいいか。
山荘裏手にある指導標。時間があれば一日ここでボーッとしていたいくらい。
山荘裏手から湖畔を大きな岩伝いに歩いていく。しかし岩が濡れていると滑りそう。ザックを担いだまま池に落ちたらまず助からないよ。
ちょっとビビりながらも先へ進むが、やはり疲れを感じてきた。ちょっと岩の上に座って小休止。通行者は少なく、数人とすれ違う程度。
岩場を抜けると登山道は池から離れ、ハイマツの中を登っていく。う~ん、最後の最後にこの登りは苦しい。とにかく力を振り絞って一歩一歩歩いていく。思えば今日は既に8時間ちょっと歩き続けているな。恐らくきつい登りはこれが最後だ。
そしてゆく手に小さな標識?らしきものが見えてきた。ん?どこら辺だろ?
先ほど見えていたものは大きなケルンだった。ここは白馬乗鞍岳。頂上の標識が立っているが、のっぺりした山頂一帯には三角点を始め多くのピークがあるようだ。国土地理院によれば白馬乗鞍岳の標高は2,469m。
白馬大池から離れると最後の登りが始まる。
なんか彼方に人工物が立ってるよ。
さっき見えていたのは大きなケルン。ここは白馬乗鞍岳。山頂標識には標高が2,436.7mと書かれている。三角点はここから500mほど離れた場所にあるらしい。
ここからは雪倉岳が顔を出している。白馬三山は位置的にちょっと見ることができるだけ。
ケルンからは平坦な道を歩いていく。左手の岩に何か埋められているが、遭難碑かな? 植生保護のために近づくことはしない。しばらく歩いていくと目の前にガラ場が広がる。まさに溶岩が堆積した火山のガラ場だ。ここはペンキマークを追い、時には歩きやすそうな岩の上を伝って下りていく。
このガラ場が始まるところに人が大勢いる。そしてその先の登山道からは後から後からたくさんの登山者が登ってくる。な、なんなんだ?
人が切れるのを待ちながら少しずつ下りていくが、先からはまだまだ登ってくる人たち。尋常じゃない人数だ。
白馬乗鞍岳からは平坦なハイマツの中の道を進む。
プレートが岩に埋められている。 恐らく遭難碑?
溶岩のガラ場に出た。ここはペンキマークを追うか自分で歩きやすい岩を伝っていく。この下部にはたくさんの人達。何かイベントでもあるのか?