後立山縦走一日目 ～後立山稜線へ～
剱に沈む夕陽
お昼前に冷池山荘に着いた。小さな山荘かと思ったら建物はなかなか立派だ。フロントでチェックインすると、一人ずつ丁寧に説明してくれる。まるでシティホテルにでも泊まるよう。部屋は出口に一番近いところ。予約時に早出を伝えておいたからかな。
別の宿泊者がスタッフに「冷池山荘」の読み方を聞く。よく雑誌には「つべたいけ」とルビが振ってあるが、山荘のスタッフ曰く、公式には「つめたいけ」だそうだ。
そして山荘でのお約束。メニューには思い切り「レトルトカレー」と書いてあるのに、マジで美味い!! やっぱ山小屋のカレーは最高。
山荘はもう目の前。まだお昼前だよ。
冷池山荘に到着。今日はここまでで無理しない。思った以上に順調だった。もうちょっと周囲の山々の景色を楽しみたかったけどね。
部屋はとてもキレイ。
お約束の山小屋カレー。ここはオススメの一つ。
お腹も満たされ、夕食までダラダラ・・・とはいかず、再度登山靴を履いて外に出る。スタッフの方にここからちょっと登ったテン場からの景色がいいよと教えてもらったからだ。
昨日までの台風でせっかく整備したテン場までの登山道がドロドロかと思ったら、いい塩梅に余分な土が流れて歩きやすくなったのこと。10分も経たないうちにテン場に到着。既にテントを張っている登山者がいる。そしてここからの景色。
ちょっと前までガスの中の爺ヶ岳山頂で残念がっていたのが吹っ飛んでしまうほど絶景が広がる。しばらく見とれてしまうほど。
テン場は山荘からちょっと登ったところにある。ここからは歩いてきた種池山荘から爺ヶ岳の稜線、その左奥には立山、剱岳。
上の写真とほぼ同じだけど、ちょっと時間をずらして。
こちらが明日からも景色をすーっと楽しむ立山と剱岳。角度は少しずつ変わるけどね。
一旦山荘に戻る。部屋に戻って明日からのルートの復習。明日は鹿島槍ヶ岳から八峰キレットを歩き、キレット小屋を経て五竜岳に登る。その先の五竜山荘が二日目の目的地。
とはいってもまだまだ時間はたっぷり。外に出るとガスもすっかり消えている。よく見ると爺ヶ岳山頂に立つ人。いい景色だろうな。
でも山荘から爺ヶ岳稜線を見るのもいい。北側は鹿島槍ヶ岳の双耳峰が姿を現した。明日はあそこに登る。
戸隠から妙高、雨飾まではっきりと見えるようになってきた。高妻山と乙妻山の稜線は独特なのっぺりした形なのですぐにわかるね。
さて、山荘に戻ろうか。爺ヶ岳はガスが取れつつある。テン泊の人はトイレの度に登り下りがあるのでちょっと不便そう。
これが冷池らしい・・・。
戸隠方面もちょっと鮮明になってきた。高妻山、乙妻山、西岳にP1とこれまでに登った山々も姿を現す。
平日なのにそこそこ宿泊客は多いようだ。チェックインが早かったので、夕食は最初にありつける。夕食後もまだ明るいので、上着を着て再度テン場に登っていく。目的はサンセット。
さすがにちょっと寒くなってきた。日没まではまだまだ。しばらく周囲の景色を楽しむ。
そして日は剱岳に沈んでいった。結局今日は午後から日没まで青空が楽しめたよう。
ここが爺ヶ岳中峰。爺ヶ岳の最高峰だ。
双耳峰の南峰が鹿島槍ヶ岳の最高峰。景色が良さそうだ。
夕日が沈む場所は剱岳。
今日は頑張った。明日も天気だといいね。
完全に日が沈む。一気に気温も下がってくるだろう。
山荘に戻って早く横になろう。明日も早い。
剱岳に沈む夕日を見て今日はおしまい。明日は鹿島槍ヶ岳から御来光。それよりも八峰キレットを歩くのが楽しみだ。今日と同じようにマイペースでいこう。