後立山縦走一日目 ~後立山稜線へ~
一歩早かった
あとは稜線伝いに冷池山荘を目指すだけ。
と思っていたら、左手に開けた谷の向こうが見え始めた。少しずつガスが晴れてきたようだ。徐々にガスは掃けていき、彼方に立山、剱岳が顔を出す。お~・・・これはラッキー!!と思い、シャッターを切る。早く撮らないとまたガスの中に隠れてしまうかもしれない。し、しかし・・・辺りはどんどんガスが消えていく。
ちょっと待てよ・・・と振り返ると・・・爺ヶ岳山頂もガスが掃けつつある。し、しまった・・・!! ちょっとだけ下るのが早かった(T_T)
と後悔しても後の祭り。また中峰へ登り返す元気もない。ま、これもタイミング。ここから見える景色だけでも十分だ。さっきまでのガスの中は何だったんだろう。これも山ではよくあること。
ガスが掃けつつある中、立山と剣岳の姿が見えてきた。
こちらは先ほど休憩した種池山荘。ここはまだガスの中か。
目の前の棒小屋沢だけガスが消えたようだ。よくよく見ると両側の谷はガスが上ってきている。
振り返るとついさっきまでいた山頂もガスが消えつつある。タイミング悪すぎ。
稜線の左の谷からは厚いガスの塊。
その稜線上に本日の目的地の冷池山荘だ。
どんどんガスは掃けていき、これから歩いて行く稜線も姿を現した。しかし稜線を挟んで反対側の谷からは厚いガスの塊が上ってきている。
そしてその稜線上には赤い屋根の冷池山荘が見えている。本当にお昼前に到着しそう。でも初日はほどほどにしておいた方がいいか。今回の縦走は長丁場。最初から飛ばすと後で疲れてしまう。
剱岳がきれいに見えている。後立山を北へ縦走するということは、左手に剱を見ながら歩くことになるね。
稜線沿いにちょっと登って下れば冷池山荘だ。
やはり景色がきれいだと疲れも少なくなる。
冷乗越に到着。右が赤岩尾根登山道で鹿島大冷沢公園につながる。
ところで爺ヶ岳の最後の峰の北峰への分岐が見当たらなかった。どうやら北峰のルートは無いらしい。植生保護のため、ピークハントとはいえ北峰へは立ち入るべきではないね。
冷池山荘へ向かう途中、ちょっと登りきったところで指導標が現れる。ここは冷乗越。そしてここで鹿島大冷沢公園からの登山道、赤岩尾根への分岐点だ。公園のゲートから林道を歩くこと1時間。そこから赤岩尾根を登ること5時間程度で冷乗越に至る。
後立山は信州側にそこそこエスケープルートがあるので安心できるね。
冷池山荘はすぐそこだ。
剱岳をバックに冷乗越の指導標。
険しい谷からガスがどんどん上がってくるぞ。
谷を覗くと・・・落ちたら死ぬな・・・。