常念岳~蝶ヶ岳 ~槍穂を従え大縦走~
裏銀座を望みながら
前常念岳に来ると急に人が多くなる。はて? 三股から既にこんなに登ったのだろうか?
一人のお姉さんにどこから来たのか聞いてみると、昨日常念小屋に泊まり、ザックをデポして前常念岳に来たそうだ。なるほど、それでザックを背負っていない登山者が多かったんだ。
前常念岳からはるか彼方に常念岳の山頂。ひえ~あそこまで遠いな・・・
前常念岳からは傾斜は一段落したが、岩場は更に険しくなっていく。基本的にはペンキマークに沿っていくが、安定した足場を探し、安全なルートを見極めるのも技術の一つだ。
注意しながら一歩一歩進むす~さん。先はまだまだ長いから気をつけてよ。
前常念岳にも三角点があった。
ここからペンキマークに沿って稜線を進む。
傾斜は一段落。しかし浮き石が多く、油断できない。す~さん岩場に気を付けて。
悪戦苦闘しながらも安定した足場を探しながら進んでいく。
す~さん岩の上で一息。
前常念から岩伝いにしばし進むと常念小屋への分岐に出た。標識に常念小屋の文字はなく、小屋へ行くルートはロープで閉鎖されている。よくよく見ると古い標識が横に放置されている。踏み跡はあるようだが、ショートカットしたいのはわかるけど危ないので行かないようにね。
ガスが切れてくると大天井岳、横通岳といった表銀座の山々も見えてくる。す~さんは登山を始めた頃、大天井岳の更に向こう、燕岳に登ったそうだ。
常念小屋への分岐に出たが、小屋へ行くルートは閉鎖されている。
昔の標識は廃棄されていた。下手に立ち入ったら危ないもんね。
またまたガスが出てきた。ここからちょっと道は険しくなっていく。
ピラミッドの頂上目指して登っているのがよくわかる。
右手には表銀座の山々だ。こんなに近くで見るのは初めて。
ガス越しに周りの山々を見て異常にテンションが上がってきた。しかし岩場はまだまだ続く。目的の常念岳山頂はまだ頭上だ。
さっきからパタパタと鳥が飛んでいる。雷鳥?な訳ないか。とりあえず写真を撮っておく。後で調べたら何とホシガラスだった。もっとじっくり見ておけばよかったな。
まだまだ続く岩場。す~さんもちょっと疲れてきたか?
常念の頂はまだ先。そして更には蝶への縦走が待っている。
こうやって登ってみなければ常念岳の険しさはわからないね。
しかしここで疲れては穂高縦走はできないぞ!