常念岳~蝶ヶ岳

常念岳~蝶ヶ岳 ~槍穂を従え大縦走~

す~さんぐっすり眠る

穂高縦走から帰ってきた翌週、伊那谷の双子山へ鹿の獣道を登った。その次の週、二週間も山に隠ってきたのでしばらくは休んでもいいと思うのだが、寒い季節がもうすぐやってくる。寒いのが超苦手なので高い山に登れるのも今のうち。そして何よりモチベーションが高いうちに登っておきたい山もある。その一つが常念岳だ。
常念岳はちょうど2年前に木村さんと三股から目指したが、森林限界に出る前に木村さんの腰が悪化し、引き返した経緯がある。その後、槍や穂高に登る度にそのピラミダルな独特の山容を望み、いつか登ってみたいと思っていた。今はテンションの高い時期なので、夏山の最後にいっちょ常念登ってみるか、ということで三週連続の山行となった。しかし常念岳ではちょっと物足りない。うまいことに三股からは蝶ヶ岳への登山道も続いている。では三股から前常念岳を経て常念岳、そこから稜線を歩き蝶ヶ岳へ行き、三股へ下りていく周回ルートとしよう。

と、これを話したら、す~さんがついて来ると言う。日帰りなら暗いうちに出発しなければならない。ナイトハイクは危ないし、距離も長くきつい山行になるが、それを覚悟です~さんも同行することになった。まぁ、途中でパンクしたら常念小屋か蝶ヶ岳ヒュッテにでも泊まればいいだろう。

前回の二児山に続き、す~さんが車を出してくれた。三股の駐車場は明け方にはすぐに満車になるという。前日に夜8時に出発し、ひたすら高速を飛ばして三股に向かう。0時ちょっと前に駐車場に到着。さすがにこの時間では余裕で停めることができた。3時出発を目標に車の中でしばし仮眠。しかし、これが眠れないんだな・・・。
時間は既に3時。す~さんはぐっすり寝ている。できるだけ早く出発したいが、体が寝ているとすぐバテてしまう。ここはす~さんをぐっすり寝かせることにしたが、タイムリミットは4時としよう。

  

4時ジャストにす~さんをたたき起こして準備に取りかかる。駐車場はだいぶ埋まってきた。あと数台といったところか。
駐車場から登山口までヘッデンを点けて15分ほど林道を歩く。指導センターには遭対協の人が着いたところだった。既に準備していた登山届を提出する。長丁場なので無理しないようにアドバイスをいただいた。
それでは頑張っていこう!

常念岳~蝶ヶ岳

三股の駐車場に停めて車中泊。気持ちよさそうにぐっすり眠るす~さんだ。

常念岳~蝶ヶ岳

そこをたたき起こして登る準備に取りかかる。その間にも車は次々と入ってくる。

  
常念岳~蝶ヶ岳

指導センターに到着。ここで登山届を提出し、登山が始まる。

常念岳~蝶ヶ岳

遭難対策協会の方が到着したところだった。朝早くからご苦労様です。

常念岳~蝶ヶ岳

常念岳と蝶ヶ岳の分岐。ここから常念を目指し、蝶からここへ下ってくる。


  

常念を目指してゆっくりと登っていく。出発が遅れた反面、ナイトハイクの時間はごくわずかだ。す~さんはナイトハイクは初めてなので、あまり長時間は暗い中を歩かす訳にはいかない。ちょっと下山時刻が遅れるかもしれないが、何よりも安全が優先だ。きつい登りだがだんだんと辺りが明るくなってきた。

かなりきつい急登だ。す~さんは燕岳の合戦尾根を軽く登っただけあって余裕で登ってくる。明るくなっても辺りは森の中。眺望が悪いので周りの景色を楽しむ訳でもなく、ひたすら登るしかない。

常念岳~蝶ヶ岳

辺りは明るくなってきた。既にヘッデンは必要ない。

  
常念岳~蝶ヶ岳

一ノ沢ルートよりは距離が短い分だけ急登が続く。

常念岳~蝶ヶ岳

今日は何とか晴れそうだぞ。槍穂の眺めが期待できそう。

常念岳~蝶ヶ岳

ここはかつて掘金村だった。現在は合併で安曇野市となる。

  
常念岳~蝶ヶ岳

遅れながらもついてくるす~さん。ここで飛ばしたら後でパンクだ。

常念岳~蝶ヶ岳

ピークに何かが埋めた跡のあるコンクリート。水準点櫓跡らしい。


  
常念岳~蝶ヶ岳

木々の間から前常念岳が顔を出した。常念岳は更にそのまた向こう。

今日は長丁場なので、比較的ゆっくりとしたペースで登っていく。木々の間からピークが見える。木村さんと登ったときにも見た前常念岳だ。常念岳は更にその向こう。まだまだ先は長い。左手を見ると、常念から蝶への稜線が見える。稜線上に独特の尖ったピーク。あれが蝶槍だろう。稜線に沿って左を辿っていくと、蝶ヶ岳ヒュッテの建物も確認できる。あそこまで・・・行けるかな?

そして登山道は見覚えのあるところへ。多分ここが前回引き返してきたところだ。ここから先はまだ行ったことのない未知のルート。地図を見ると等高線の間隔が急に狭くなっている。さぁ、気合い入れ直して行くぞ!

  
常念岳~蝶ヶ岳

尖ったピークが蝶槍。あそこまで行けるのか?

常念岳~蝶ヶ岳

その先には蝶ヶ岳ヒュッテ。今日はあそこに泊まろうか・・・。

  
常念岳~蝶ヶ岳

前回の引き返し地点に到着。道は更に険しくなっていく。

常念岳~蝶ヶ岳

す~さんもまだまだ元気だ。

常念岳~蝶ヶ岳

まずは前常念岳を目標に登っていく。


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