
大日三山縦走 二日目 ~大いなる日輪~
満天の星空
いつものとおりなのだけど、横になって体と頭を休めるだけで、一睡もしていない。起き上がる時間よりちょっと早く外に出てみると、満天の星空だ。東の空にはもうオリオン座が昇りつつある。どうやらこのまま雲が出なければ御来光は望めそう。気温も寒くはなく、パーカーを羽織るだけで十分そう。
既に頭も体も起きてしまったので、このまま出発する準備をする。空がちょっと明るくなってきた頃に小屋を出発。東の空には剱岳から縦山の稜線のシルエットが見事だ。昨日見ることができなかっただけに、思わず山頂に行く前に写真を撮る。
辺りは明るくなってきたけど、ヘッデンは点けたまま山頂へと登っていく。さほど急登もないせいか、約20分ほどで山頂に到着。宿泊客が大勢いると思ったけど、誰もいない。まあ、御来光は小屋からも見えるからね。まだ日の出には時間があるので、しばらくここで待つことにしよう。

小屋からの剱岳。今日は天気が良さそうだ。

日の出を目指して大日小屋を出発。

まずは大日岳に登る。

大日岳は右へ。時間は30分くらい。

大日岳に到着。大日三山を縦走してきた中で、最も低いピークだけど、ここが主峰となる。目の前には剱岳。修験者たちはこの景色を見ながら修行したのだろうか。

ケルンの中には仏像が祀られている。

二等三角点。点名は大日山。
日の出時刻は過ぎているけど、どうやら剱の稜線に遮られ、ここから御来光を望むのはちょと遅くなりそう。山頂に吹く風は寒くもなく、むしろ心地良い。これなら寒さに震えることなく待つことができそうだ。それまで辺りの景色を楽しむ。

ここからはアルペンルートと弥陀ヶ原が一望。

富山湾と富山の町を見下ろす。その向こうは能登半島へと続く。あそこからはこの山頂も見えるということ。

剱の辺りが一層明るくなってきた。日の出はもうすぐ。