大日三山縦走

大日三山縦走 一日目 ~大いなる日輪~

青空と猛暑

雷鳥平のテン場からの先には川が流れていて木の橋が架かっている。ここも見覚えのある場所だ。谷から吹き付ける雨風の中を必死で雷鳥坂を下り、この橋が見えたときにようやくホッとできたのを鮮明に覚えている。この橋をわたったところでルートは二手に分かれる。右が雷鳥坂を経て剱御前小舎へ。そして左が今回歩くルート、大日岳方面だ。行く手には大日岳への稜線が見えているが、ここから新室堂乗越まで登らなくてはいけない。

  
大日三山縦走

木橋を渡る。川は称名川の上流となるのだろうか。

大日三山縦走

右が御前で左が大日。

大日三山縦走

今日は目の前の大日岳を目指す。ここまで立山の散策路だったけど、ようやく登山になってきた。ここからが実質登山の始まり。

  
大日三山縦走

少し歩くとここにも剱御前小舎への分岐。

大日三山縦走

石に書かれた「ゴゼン」の文字。

大日三山縦走

そしてこちらは「大日」。

  
大日三山縦走

称名川に沿ってしばらく平坦な道を進む。

大日三山縦走

チングルマの綿毛がたくさん。

大日三山縦走

花もいいけど綿毛もこの季節ならでは。


あれほどたくさんいた人も誰もいなくなった。やはり大日方面は人が少ないのは本当だった。称名川から離れて緩やかな坂道を登っていく。稜線までかなり距離がありそうなので、ゆっくりマイペースで登っていく。空は青空でかなり暑い。少しでも風が吹いてくれればいいのだけど、そううまくはいかず。なんか標高差100mちょっとを登るのがかなりしんどかったけど、登りきったところが新室堂乗越だ。新室堂乗越といっても特に標識があるわけでなく、剱御前小舎と大日小屋の古びた指導標が足元に埋められているのみ。改めて振り返ってみると、左手は剱御前小屋への道、目の前は立山三山、そして室堂ターミナルから歩いてきた道が見える。眼下にはエンマ台から見るのと反対側から見る地獄谷。ここからだと噴煙の様子もよくわかる。

  
大日三山縦走

称名川から新室堂乗越に向けての登り。稜線まではまだまだ遠いけど、予想以上に気温が高いのでゆっくり登っていく。もうちょっと早い時間に登ることができればよかったけど、こればかりはしょうがない。

大日三山縦走

新室堂乗越に到着。右は剱御前小舎。

大日三山縦走

反対側には大日小屋の指導標。

大日三山縦走

新室堂乗越から改めて振り返ってみると、雷鳥平からかなり登ってきたということがよく分かる。それにしても室堂ターミナルって標高そこそこ高いのね。

  
大日三山縦走

地獄谷からの噴煙は恐ろしいくらい。

大日三山縦走

奥大日岳に続く道が行く手に見えている。ここまでちょっと疲れたけど、大丈夫かな?

  
大日三山縦走

左手には称名滝に通じる称名川。洪水で有名な常願寺川の支流だ。所々山肌がぱっくりと崩落しているところがすごいな。

大日三山縦走

地獄谷に近いため、pHは酸性度が高いそうだ。

大日三山縦走

たまに飛んでいるヘリ。荷揚げだろうか。


  

なんか調子が出ない。雷鳥平からたかだか、といってはいけないけど、標高差100mちょっとを登るだけでかなり息が切れている。まあ、朝に標高475mの立山駅を出発し、数時間で標高2,450mの室堂平だ。あっという間に標高が2,000mも上がったのだから、体が慣れていないのは当然だ。

新室堂乗越からしばらくは緩い坂だ。右手には剱岳が見えてきた。そして2度登った早月尾根も見えている。よくあんなところを登ったもんだ。しばらく歩いていくとちょっとした広場に出た。ケルンの横には指導標。そこには室堂乗越と書かれている。さすがにここでザックを下ろして休憩。しかし、本当に人の気配がない。

大日三山縦走

剱岳が見えてきた。山頂から左へ早月尾根が続く。本当にあそこを登ったのかと思うくらいだ。

  
大日三山縦走

室堂乗越で一休み。さすがに疲れた。

大日三山縦走

朝食の時間が早かったので、行動食を食べる。しかし一気に標高が上がったとはいえ、いつもより体力の消耗が激しい感じがする。


  1. 地図
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4
  6. 5
  1. 全日行程地図
  2. 1日目
  3. 2日目

このページの上に戻る