大日三山縦走

大日三山縦走 一日目 ~大いなる日輪~

立山散策

  
大日三山縦走

ターミナルの外に出る。ここからが旅の始まり。

バスを降りてまずはターミナルの建物の中に入る。多分警察の方だろう、入口で登山届を出すように声を出している。すぐに用意していた登山届を渡すと、「大日岳からの下りは急なので気をつけてください」とアドバイス。地図を見ても等高線の間隔がかなり狭い。明日は注意せねば。
階段を上がって建物の外に出る。久々の、そして見覚えのある立山室堂の景色だ。目の前には雄山へと続く道。しかし今日はまず雷鳥平へと向かわなくてはならない。時刻は9時10分。いつもの山行と比べるとかなり遅い出発だ。指導標に従って石畳の道を歩いていく。まずは立山散策。

  
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ターミナルの建物を出ると立山三山が目の前に飛び込んでくる。やっぱこの景色はいつ見てもいい。いつか山登り無しで室堂で丸一日のんびりしたい。

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まずはみくりが池温泉方面へ。

  
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みくりが池に向かって石畳の道が続く。この時期の室堂としては気温が高いのだけど、湿度が低いせいか焼けるような暑さではない。

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右手にみくりが池。前回訪れてから5年が経つ。

  
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6年前に暴風雨の中を剣山荘から剱御前小舎、雷鳥坂を経てビショビショになりながらこの道を歩いてきた。今日は青空の中、目の前に奥大日岳から大日岳に続く稜線を眺めながら軽快に歩く。しかしあそこまでたどり着けるか?

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立山をバックにみくりが池。

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みくりが池温泉が見えてきた。ここもいつか寄ってみたい。


  

6年前に馬場島から早月尾根を経て剱岳に登り、剣山荘に泊まったところ、夜半からかなりの暴風雨。次の日も雨風は弱まることなく、薬師への縦走は諦め、剱御前小舎から雷鳥坂を下りて室堂へと歩いた。ザックカバーが吹き飛ばされそうな暴風雨の中、当然カメラを出すことはできない。ひたすら歩いてようやく雨宿りで入った火山ガス情報ステーション。室堂までの道のりで唯一写真を撮ったところだ。この時点でカメラケースもビショビショ。カメラ壊れるかと思ったけど、ちゃんと今でも正常に使えている。タフなカメラで6年前と同じ写真を撮る。この光景を思い出しているだろうか?

しばらく歩いていくと、石畳の向こうに雷鳥たちがたむろしている。こんなところで出会えるとは思ってもみなかった。

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6年ぶりの火山ガス情報ステーション。当時は泣きたくなるほど悲惨な天気だった。

  
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ステーションの中から一枚。目の前にはガスで見えなかった立山三山。こんないい景色だったんだ。

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辺りに硫黄臭が漂ってきた。エンマ台から見る地獄谷。現在地獄谷を巡るルートは立入禁止。今日は新室堂乗越から地獄谷を回るように歩いていく。

  
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人がたくさん立ち止まっていると思ったら、その先に雷鳥さん。

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人を怖がる様子もないね。

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今シーズン出会ったのは西穂以来の2回目。山の主が出迎えてくれた。


地獄谷を左手に、延々と道なりに歩いていく。以前剱御前から歩いたときは雷鳥平からの上りがかなりきつかったけど、今回は雷鳥平へと逆に下りていく。何軒かの山小屋、というよりは立派な宿泊所を経て歩いていくと、眼下に雷鳥平が見えてきた。

  

ここら一帯はテン場にもなっていて、山に登らなくてもテン泊するだけでも良さそう。しかし室堂ターミオナルから雷鳥平までかなり標高が下がる。ここから大日岳稜線に出るために新室堂乗越へと高度を上げるのがキツそうだ。(ただ断面図を見ると標高差はわずか100mちょっとだけどね)

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まだまだ石畳の道は延々と続く。辺りは未だに硫黄臭。

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右手は「血の池地獄」。宗教登山の時代に信仰者が訪れる立山地獄のひとつらしい。

  
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行く手に雷鳥荘が近づいてきた。立山の宿泊所の中でも比較的大きな建物だ。

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雷鳥荘を過ぎる。ここもいつか泊まってみたい。

  
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地獄谷を巻くように歩いている。

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噴気がすごい。怖ささえ感じてしまう。

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ガス濃度が濃くなってくると回転灯が点灯し、警報が鳴るようだ。

  
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雷鳥平を見下ろす。テントが点在しているけど、お盆や連休中は混雑するだろうな。手前は管理棟。まずはあそこまで下りねば。

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室堂ターミナルを出発して約30分。雷鳥平のテン場に到着。見覚えのあるT字の分岐。ここを右手に行くと野営管理所だ。新室堂乗越へは左へ。そろそろ石畳も切れて本格的な登山になっていく。
天気は相変わらず良好。ここの標高は約2,300m。9月の初旬でこの標高で暑さを感じるなんてちょっと違和感があるな。ちなみに紅葉の時期はもうちょっと先。


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