裏銀座周回 三日目 ~足跡の記~
崩落地と樹林帯
日の出を見たピークから南沢岳へ移動する。南沢岳は目と鼻の先。もちろん自分以外辺りには誰もいない。
この辺りにも池塘が点在している。
足元にコマクサを見つけた。これもあちこちに点在。
南沢岳山頂はこの先。思った以上にザレた地質のなだらかな山頂だ。ここまでは崩落地もなく、何とか順調。
南沢岳山頂の二等三角点。点名はなんとこちらが「烏帽子岳」。
南沢岳山頂に到着。標識は何もなく、ひっそりと三角点があることから山頂ということがわかるのみ。山頂周辺は広場にザレた白い砂地。周りの景色はどうだろう・・・先程日の出を見た南側のピークのほうが良かったかもしれない。しかしここからの景色も絶景。よくよく見ると、剱だけも顔を出してきた。そして針ノ木岳と蓮華岳となかなかの眺め。
山頂はザレた地質なのだけど、ちょっと山頂から外れると場所によっては花崗岩がゴロゴロしている。やはりここら一帯は似たような地質だ。この先崩落もあるだろうから、注意して歩かなくてはいけない。
日はすっかり昇った。ここから見る烏帽子岳はかっこいいな。その後ろに三ツ岳が見えるということは、その遥か向こうから歩いてきたということか。
ケルンのところから登山道は続いていく。
ここから先は崩落に注意。次の目的地は不動岳だ。
予想どおり、所々ザレた登山道が続く。場所によってはルートが不鮮明な箇所もあるが、薄い踏み跡を見落とさないように先へ進む。
昨日同様、日が昇って気温が上がってきた。もしかすると昨日よりも暑くなるかもしれない。
このような奇岩が随所に見られる。
一部崩落地は迂回するようになっている。
今日は一段と暑くなりそうだ。バテないように。
落ちたら一環の終わり。
三ツ岳と烏帽子岳を振り返る。雲ひとつ無い青空の中、いい眺めだ。しかし朝だというのに暑いなあ・・・
登山道は崩落地を迂回するように、場所によって樹林帯へと続いている。標高2,500m前後の稜線の登山道が樹林帯の中というのもちょっと不思議なのだけど、危険な崩落地を歩くよりかは安全なルートの方がいい。
ルートはアップダウンが続く。昨日ほど累積標高差はないはずなのに、かなり疲れてきた。時々腰を下ろしてしまうほど。
踏み跡が続いている。右側は深い谷。
崩落地を迂回するように登山道は樹林帯の中へ。
スパッと切れ落ちたかのようなところを登っていく。
木々の間から立山と剱が見える。よくあんな険しいところを登ったもんだな。
今日もまだ誰とも会っていない。マイナー中のマイナールートだもんね。
再度ルートは樹林帯の中へ。
いや~この季節にしては暑すぎる。ちょっとバテ気味になってきた。