裏銀座周回 三日目 ~足跡の記~
マイナールート
2022年北アルプス山行の三日目。今日も暗いうちに出発する。目的地は船窪小屋。ここから最も近い山の烏帽子岳はルートから一旦外れ、鎖場を経て山頂に至るらしいが、暗い中で鎖場はちょっと危険と思い、今回はパスすることにする。外に出ると満天とはいかないが星がはっきりと見えていて天気は良さそうだ。気温もさほど低いことはないので、いつもの通り小屋に一礼して出発。
今日のルートは歩く人も少なく、ルート上の山々もあまり知られていないピークが多い。それだけに静かな山歩きができるのだが、船窪小屋までは崩落箇所も多く、昨年は通行ができない期間もあったらしい。
鳥帽子小屋からちょっと登り、下っていくとだだっ広い平坦な中を歩いていく。途中で烏帽子岳への分岐を過ぎると暗い中に池塘が点在しているのがわかる。この辺りは烏帽子田圃と呼ばれ、四十八池という大きな池もある。まるで栂海新道を歩いたときの長栂山辺りの池塘を思い出す。今日の最初のピークは南沢岳。できれば南沢岳から日の出を見たい。
烏帽子小屋を出発。いい山小屋だったよ。
昨日確認したとおり、船窪方面へ。
烏帽子岳への分岐。今回はスルー。
月は下弦。雲がないので明るくて助かる。
東の空が明るくなってきた。
今日も日の出が拝めそうだ。できるなら南沢岳から見てみたい。
まだ日の出時刻には時間がある。
遠くに見える山は浅間山。
一本筋の雲が情報に延びている。
明るくなってきた。ここを登りきれば日の出か。
小高いピークに出た。ここが南沢岳かなと思ってGPSで確認したところ、南沢岳手前のピークだ。しかしここからの景色はいいので、ここで朝食代わりの行動食を食べながらしばし日の出を待つことにする。
お、しれっと富士山だ。
右手に富士山、その左手には八ヶ岳が手前の稜線の向こうに見えている。
お日様が顔を出す直前。浅間山付近から昇ると思っていたけど、その左側の四阿山から日が昇る。
日が昇る瞬間はちょっとコントラストを落としてみる。
遠くには白馬岳。非対称の山がここからよくわかるね。
今日の日の出。時刻もピッタリ。
お日様のちょうど左に四阿山。
四阿山もいつか登りたいね。
北アの名も無いピークにぽつんと一人日の出を拝む。
今は涼しいくらいだけど、日が昇ってくると昨日のように暑くなってくるだろう。
完全に日が昇った。今日もよろしく。
手前の尾根から向こうは雲海。多分ここからの日の出の景色はなかなか見る機会がないかも。
南沢岳はここからちょっと北へ歩いたところ。しかし景色からして、竹村新道を登ってからかなり北上したんだな。
西側は日が当たって赤く染まっている。烏帽子はまたの機会に登ってみよう。水晶小屋や薬師山頂でも日の出を見ている人がいるだろうな。