立山連峰縦走 一日目 ~立山の神様に問う~
平日でも人が多い
ここからは別山尾根を下る。急な岩場をクリアしなければならないのでくれぐれも焦らず慎重に。
今日の目的地は剱御前小舎。山頂でゆっくりもしていられない。景色と高度感を十分楽しんだ後で別山尾根の下りに入る。気になるのは昨年同様、団体さんが鎖場で渋滞を起こしてしまうこと。こればかりは安全優先なので仕方ないけどね。
案の定、カニのヨコバイでは渋滞となりなかなか進めない。ここはゆっくりと先行者の後に付き、鎖場が終わったところで前に行かせてもらう。
確かにこの別山尾根は難関だけど、危険箇所には鎖や足場が随所に設置されているので、バランスや手掛り足掛りに気を配ればさほどビビることはない。
先行者が進むのを待つ間、景色を撮る。
ヨコバイのプレート。昨年は撮り損ねた。
カニのヨコバイを下っていく。先行の黒尽くめのお兄さんは岩に指を引っ掛けて器用に伝っていく。かなり岩場には慣れているんだな。
カニのヨコバイの次は平蔵のコルから頭への登り。ここも見上げると怖いかもしれないけど、集中して足を置く場所を間違わなければ大丈夫。ただし雨で岩が濡れていたら話は別。ちょっと怖いかもしれない。
ヨコバイの終わりで先に行かせてもらったが、次の団体さんでここも渋滞。コルでしばらく待った後に登っていく。
ヨコバイからコルへの下りを振り返る。見えている人たちはコルに向かって下っているところ。
平蔵の頭に向けて登っていくと今度はそこからの下り。ちょうど岩峰を超えることになるけど、またまた渋滞。先行している先程の黒尽くめのお兄さんと岩の上で座り込んで先行者全てが下りていくのをひたすら待つ。ハイシーズンならもっと多くの人が歩くだろうから、コースタイムはその分も見越しておかないといけないね。
ようやく先行者が下りたので、自分も岩峰を下りていく。次は前剱へ向けて緩い尾根を下っていく。さすがにペースがかなり乱れたので、前剱へ登ったところでちょっと小休止。いやあ、疲れたよ。
平蔵の頭への登り。昨年一度登っているので恐怖感はない。
平蔵の頭からの下りを振り返る。こうやって見るとかなり難所のようだけど、鎖も設置されているので基本に忠実に下りていけば難しいことはない。
前剱からは長い岩屑の尾根を下っていく。振り返ると歩いてきた別山尾根が続いているのがわかる。
そして下りきったコルが武蔵谷のコル。ここで休憩した後に一登りすると一服剱だ。ここからは眼下に剣山荘が見える。何とか別山尾根の難所はクリア。まずは剣山荘まで下りていこう。
前剱のプレート。しかし下りでは前剱のピークは通らない。
今日は団体さんが多かった。前日に剣山荘に宿泊し、アタックザックで荷物を軽くして山頂へピストンするのが鉄板らしい。
前剱からの下りで振り返ってみる。剱岳山頂は手前のピークに隠れて見えない。ということは、かなり急な尾根を一気に下りてきたということ。
危険箇所には鎖が設置されている。これがあるだけでもかなり安心。
この別山尾根が剱岳登山に最もよく歩かれるらしい。
こちらも急だけど、早月尾根よりはましか。
一服剱から先に進むと剣山荘が見えてきた。昨年泊まった山小屋だ。