立山連峰縦走

立山連峰縦走 一日目 ~立山の神様に問う~

三度目の出発

二年前の2017年、馬場島から出発したものの、天候は予報に反して雨。途中からは雷も鳴り出し、敢え無く出発から1時間ほどで撤退。

一年前の2018年、再度馬場島から早月尾根をひたすら登る。辿り着いた剱岳からは最高の眺め。このまま剱御前小舎へ向かうものの、手前の剣山荘で宿泊。夕方から雨が降り始め、縦走を中止して翌日は暴風雨の中を雷鳥沢から室堂平へ下りる。

そして2019年。三度目の立山連峰縦走でまたまた馬場島までやってきた。何としても薬師岳の向こうまで繋ぎたい。やはり気になるのは三日間の天気。二年連続で天気に泣かされただけに、予報は事前に確認したいところなのだがこれがまた当たらなかったり、直前までコロコロ変わるのでほぼ当てにはならない。また天気が良くなったとしても休みが取れなければ運がないとしか言いようがない。
まずは休みから。ここまで夏休みは取っておいたので、取り敢えずは目先の仕事を片付ける。そして休みの取れる日程と天気のいい日の調整。しかしこれが全くうまくいかない。何とか信頼できるサイトで天気を読み、休みを取る。今回も馬場島から入り、剱岳から剣御前小舎まで。そして立山を縦走し、スゴ乗越小屋、薬師岳から折立へと下りていく三日間の行程だ。天気は最初の二日間は大丈夫だけど、三日目は悪天候。まあ、薬師は一度登ったことがあるのでレインを着て雨の中を歩く覚悟はできている。
どうやら立山の神様にはあまり好かれていないようだ。

三度馬場島からの出発。まだ暗いうちに登山届をポストに入れ、長い旅が今年も始まる。もうこの登山口に立つのも三回目。いつも山に登るときと同じ、一礼して登り始める。今回は水や行動食を若干少なめにしてきたが、それでも荷物は重い。昨年は寝不足のせいか、剱岳山頂までかなりバテてしまった。それでもって集中力を欠き、挙句の果てにルートをロストしてしまう。今年は同じヘマをするわけにいかない。

  
立山連峰縦走

馬場島荘の玄関にあるポストに登山届を入れる。これも三回目。

立山連峰縦走

駐車場には一昼夜点いている照明があるのでありがたい。

立山連峰縦走

剱岳登山口手前にある石碑。今年こそは。

  
立山連峰縦走

またやって来てしまった剱岳への登山口。ここから長い長い早月尾根の登りが始まる。今日の目的地は剣御前小舎。時間がかかってもいいので途中で足が止まらないようにしなくては。

立山連峰縦走

早月小屋に泊まるには事前の予約が必要だ。

立山連峰縦走

ここから早月小屋まで5.4km、更に剱の頂上までは2.9km。三大急登の中でもずば抜けている。


  

俗に北ア三大急登はこの早月尾根、燕岳の合戦尾根、烏帽子岳のブナ立尾根と言われるが、標高差からして早月尾根が群を抜いてきつい。兎にも角にもペースを守らなければ途中の早月小屋までももたないだろう。

このルートは標高200m毎に標識が設置されているのだが、これがなかなか現れない。ふと見上げると三日月が頭上に見えている。今日の月齢は25.0。あと少しで新月になるが、多少なりとも輝いていてくれればありがたい。

1,900mの三角点を過ぎ、標高2,000m地点。早月小屋まであと1.0kmまで登ってきた。しかしここからが何ともきついぞ。

立山連峰縦走

馬場島から1.0kmで標高1,000m地点。

  
立山連峰縦走

ベンチのある展望台を通過。ここはなだらかな登りだ。

立山連峰縦走

標高1,200m。やれやれまだ1,200mか。

立山連峰縦走

空には輝くお月様が見守る。去年も同じような月齢だったっけ。

  
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松尾平付近。ここには基準点はないはずなんだけどね。

立山連峰縦走

標高1,400m。剱山頂まで標高差1,600m。

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標高1,600mだ。一歩一歩進めば必ず山頂に近づくと言い聞かせる。

  
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標高1,800m。標高2,000mまであとちょっとだ。

立山連峰縦走

昨年と同じ。1,920.7mの三角点「気和平」。

立山連峰縦走

ようやく標高2,000m。早月小屋まであと1.0kmか。

  
立山連峰縦走

少しずつ東の空が明るくなってきた。早月小屋まであと1kmを切ったのだが、ここからがまだまだ遠い。早月尾根の急登は容赦なく続く。行く手の左側が開けているのは池ノ谷側を歩いているということ。

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暗闇の中にいきなり現れる池塘。

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この尾根には水場は無いとはいえ、この水は飲めないな。


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