雪倉岳~朝日岳

雪倉岳~朝日岳一日目 ~鉱山道のうまい水~

朝日岳に一人

さて、水平道で朝日小屋へ行くか、ここから朝日岳山頂に向かうかだが、ここは予定通り朝日岳山頂に向かう。明日の朝も出発は早く、朝日岳山頂は恐らく真っ暗で景色は望めないだろうから、今日の明るいうちに登って景色を見てみたいからだ。しかしこれが裏目に出てしまった・・・。

分岐から樹林帯の中の急登をこれまた延々と登っていく。のっぺりとした様相とは裏腹に、かなりしんどい。樹木が切れ振り返るとかなり登り返したことがわかる。ただ・・・なかなか山頂が見えてこない。遂に腰を下ろしてしまった。息を整えて何とか一歩一歩山頂目指して登っていく。徐々に斜度が小さくなり、木道が現れた。そろそろ山頂か。

  
雪倉岳~朝日岳

いきなりの急登。疲れた体にダメージ大きいぞ。

雪倉岳~朝日岳

木々は低くなったがまだまだ登らくてはいけない。

雪倉岳~朝日岳

山頂はこのまた向こう。どこまで続くんだ、この登山道?

  
雪倉岳~朝日岳

木道が現れた。そろそろ山頂かな?

雪倉岳~朝日岳

おお、ここにも大きな雪渓。


木道をしばらく歩いていくと新しい指導標が現れた。よ、ようやく山頂に着いた。と思ったら、指導標には「栂海新道 蓮華温泉」と書かれている。ここは吹上のコル方面との分岐。山頂はこのすぐ先だ。

山頂に到着するとすぐにベンチに座り込んでしまった。ようやく辿り着いた朝日岳山頂には誰もいない。そして雪倉岳から見た景色は朝日岳からはどのように見えるだろうかと期待したものの、辺り一面ガスで何も見えず。ま、今回は山頂に立っただけでも良しとしよう。

  
雪倉岳~朝日岳

木道の先には栂海新道への指導標。

雪倉岳~朝日岳

ようやく着いた。朝日岳山頂。

雪倉岳~朝日岳

ここが朝日岳山頂だ。古びた標柱と立派な方位盤、そして木のベンチが置かれている。あいにく周辺はガスで何も見えず。こればかりはしょうがない。

  
雪倉岳~朝日岳

二等三角点。点名はなぜかこちらが「雪倉」。

雪倉岳~朝日岳

方位盤。何と富山湾の向こうに能登半島まで見えるとか。

雪倉岳~朝日岳

今日の景色は諦め。


朝日岳登頂で時間を費やしてしまい、更に小屋到着が遅れそう。小休止して早々に山頂を離れる。朝日小屋までは約40分。整備された登山道をひたすら下って水平道と合流する。ここから小屋まで少々登るのだが、これが地味にキツイ。結局フラフラで到着したのは15時半過ぎ。

  
雪倉岳~朝日岳

山頂から木道を歩いて朝日小屋へ。かなりタイムロスしてしまったな。

雪倉岳~朝日岳

ルートは整備されているので安心して歩くことができるね。

雪倉岳~朝日岳

あそこが朝日小屋。あともう少しだ。

  
雪倉岳~朝日岳

水平道と合流。ここからちょっと登らねば。

雪倉岳~朝日岳

遠かったな・・・。朝日小屋にやっと到着。

雪倉岳~朝日岳

朝日小屋へは今日歩いた雪倉岳から、そして蓮華温泉から五輪尾根、栂海新道、北又からといろいろルートがあるが、いずれも時間がかかるので山行計画をしっかり立てないといけない。

フラフラでチェックイン。どうやらなかなか到着しないので小屋の方が心配されていたようだ。距離が長いのはもちろん、久々のロングトレイル、そして夏場に落ちた体力で辿り着くまで必要以上に時間がかかってしまった。予約した中では到着はブービーだったよう。部屋に入るとそのまま横になってしまった。いつもなら同じ部屋の人と情報交換をするのだけど、話をする気力もない。

朝日小屋の夕食時間は早い。夕食メニューはこれまた豪華で、食前酒の赤ワインで乾杯後にいただく。富山名物の昆布〆めの刺し身、ホタルイカの沖漬け、おでんなど盛りだくさん。しかし・・・体全体が疲れていてなかなか腹の中に入っていかない。出されたメニューをすべて食べるのが精一杯。もちろんご飯のおかわりもすることなく、食堂を後にする。山小屋の食事は楽しみなのだけど、こんなのは初めてだ。

そして部屋に戻って明日のための荷物を整理し、また布団に倒れ込む。実は今回はここから栂海新道を歩いて日本海へ出る計画だった。しかし体がこんな状態で明日以降歩けるのかどうか、布団の中で横になり明日の行動を考える。
と、そこへ山小屋のスタッフが赤いミレーのザックから水が漏れていると告げられた。あれ? 赤いミレーのザックって自分のじゃないか!! 急いで廊下に出てみると、やはり自分のザックだった。ポタポタと水が漏れて辺りはビショビショ。急いでタオルを貸してもらい、ザックの中身を取り出す。原因は新調したハイドレーションかと思ったら、別に持ってきたウォーターバッグからの水漏れだった。中身を全部出してザック置き場(朝日小屋では部屋にザックを入れずに廊下に出しておく)で乾かしておく。いや~まいったなぁ・・・。そのまま廊下に座り込んでしまった。

すったもんだのトラブルで心が折れてしまった。スタッフさんにタオルを返す際に、明日は栂海新道ではなく、五輪尾根で蓮華温泉へ下山すると告げる。出発もゆっくりと、日の出前くらいでいいや。残念だけどスイッチが切れてしまった。

雪倉岳~朝日岳二日目 「汗だくで五輪尾根」に続く)


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