槍穂縦走 三日目 ~終わりよければ~
バスで帰ろう
あそこに見えるは河童橋。上高地は初めてだが、さすがに人気のあるスポットだけに人が急激に多くなってきた。おお、これがあの有名な河童橋か・・・と渡る。渡った先の五千尺ホテル前は人、人、人で大賑わい。人混みを抜けるようにしてバスターミナルに向かう。他にも登山者はいるのでこんな格好でも浮くことはない。
バスターミナルでまずは平湯までの切符を買う。乗り場を探して並んでいると、隣に団体がやってきた。ものすごく騒がしい団体は中国からの観光客。ツアコン同士で聞いた、聞いてないとギャーギャーやってる。観光地も国際化とはいえ、こんな上高地はイヤだの典型例。下山してきたオバサンとお互い苦笑い。
あそこが有名な河童橋。
普通の橋なのだけどね。なぜか緊張(?!)。
渡った先は大賑わい。ゆっくりすることもなく立ち去る。
新穂高へ帰るためバスターミナルへ。
ここが上高地バスターミナル。まずは平湯へ。
平湯温泉行きはここだ。3日間長かったな。
バスは図々しくも一等席に乗り込む。絶えず対向車が来るが、運転手も慣れているせいかギリギリですれ違う。大正池を過ぎて釜トンネルを抜け、更に平湯トンネルを抜けると平湯温泉。ここで一旦下車。
新たに切符を買って今度は新穂高までだ。11時15分。お昼前に新穂高ロープウェイ駅前に無事到着。念願の槍穂縦走もここで終わり。
バスは平湯に向けて上高地を出発。全員座ることができている。
釜トンネルを通過。
釜トンネルを抜けて信号待ち。ここを右折して平湯トンネルに入る。
長~い平湯トンネル。しかしこのトンネルのお陰で平湯まで数分だ。
平湯からバスを乗り換え、新穂高へ。
ロープウェイの駅に到着。これで3日間の山行が終わった。
恒例の下山届。必ず無事に帰ってきたことを報告。
面倒くさがらずに必ず提出。これも山に登る者の義務だ。
青い空にサムアップ。3日間の好天に感謝。
ロープウェイ駅の売店でお土産を買った後、下山届を提出。ここで本当に3日間の山行を終える。空はまだ青空だ。時刻はまだお昼前。夕方前に戻ることができればと思っていたけど、予想以上に早く新穂高に戻ってきた。何よりも無事に怪我もなく戻ってこられたのに満足だ。
これにて槍穂縦走完了。西穂山荘から槍ヶ岳までつながったね。今後どこまで延びるだろうか。
最後に左俣、右俣の指導標前で登山終了のサムアップ。いやーきつい行程だったけどそれ以上に楽しかったよ。
のんびり車を運転して自宅に着いたのは夕方4時前。明日は仕事なので寝過ごさないようにしなきゃ。
それにしてもよくこの時期に3日間も晴天でいてくれたもんだ。夏休みをパーにしてまで引き返してきた月初めを思えば、引き返して正解だったと思わざるを得ない。あの時はついに山の神様もさすがに味方してくれなかったか・・・と落胆していたが、そうでもなかったようだ。
「もっといい天気の時があるから今日は帰りなされ。」
登山は無理せずガツガツしないこと。そして緊張感を保ちながらも楽しむこと。山の神様は忙しいが、必ず順番に運を持ってきてくれる。
今年もまた一つ山に教わった。
新穂高で待っていてくれたインプレッサ。さあ、一緒に帰ろう。