黒部五郎岳 ~じぇじぇじぇじぇ~ ~
カールの裏側
再度気合いを入れ直して北ノ俣岳を出発。空には真っ暗な中ずっと照らし続けてくれた月がまだ見えている。途中で先に出発した四人組に追いつく。先に行こうと思ったが、一気に四人も抜かすとペースが狂う。ちょっとのことだけど、まだまだ先があるのでペースは乱したくないので、このまま後ろを付いていく。
しかし赤木岳の岩場で止まってしまった。かなり岩に難儀しているようなので、下の岩場を伝っていく。結局は追い越す形になってしまった。
更にアップダウンを繰り返すと眼下には見覚えのある光景。一週間前に引き返した中俣乗越だ。あそこまで一気に下る。帰りの登り返しが大変だな。
見上げると空にはまだ月。
中秋の名月は過ぎたけど、夜中いつも照らしていてくれた。
さあ、ここを下れば中俣乗越だ。前回はあそこで引き返してきた。今日はその先の黒部五郎岳へ行く。待ってろよ!!
中俣乗越に到着。ここも休憩ポイントだ。登山道からちょっと外れたところに男性がいる。どうやらここでテン泊(ビバーク?)したそうで、テントを畳んでいる。前回同様、行き先を見上げてみる。これから目の前のピークを左側から巻くように登り、その先の黒部五郎岳へ一気に登るのだ。ここからが最後の勝負。コンディションいいぞ。
前回の引き返しポイント、中俣乗越だ。
ここから登る手前のピーク。前回は絶望だったよ。
空の雲もかなりはけてきたね。
よし、休憩も十分。まずはこのピークを登る。
左から巻くように登るんだ。さほど急登ではない。
登りきると・・・え・・・?
一気に登る訳ではなかった。まだまだアップダウンは続く。
中俣乗越からピークを越えると目の前に見えたのはまだまだ続くアップダウン。黒部五郎岳への登りはこの先だ。
それにしても本当に厳しいルートだ。軽い登りなのだがさすがに深夜から歩いているとかなり疲れも溜まってきている。
ようやく最後の登りに入った。あと一回は休憩を挟む予定。未だ頂上すら見えていない。
ようやく最後の登り。よし、ここから一気だ。
ひえ~帰りはあそこを登ったり下りたり・・・。
さすがに一気の登りは体力がもたない。ここで最後の小休止。
最後の休憩ポイントから歩いてきた稜線を振り返ってみる。いい眺めだが、山頂まで行けばもっとスゴイかも。
中俣乗越でテン泊していた男性が大きな荷物を背負ってゆっくり登ってきた。大男なのにあれだけ大きなザックを背負っているため、足取りは重い。
自分も山頂に向けて出発。登山道はこれまでと違って大きな石がゴロゴロしてきた。まさに「五郎」の山名の由来となった景色だ。
ルートはジグザグ。でもちょっと先が見えてきたかな?
ハイマツの中、ルートは一変、石がゴロゴロしてきた。まさに「ゴーロ岳」。